妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。

 

 

 

 

結果、彼らはタワー内の部屋にお気に入りのサーバントを住まわせ、定期的に遭いにくる形に・・・言ってしまえば愛人みたいな存在になっている奴もたくさん居る。

 

クリニックもタワー内に設置されていて、基本的に外に出なくても特に困ることもない。

 

衣・食・住・・・全て管理下とは言え、サーバントたちは不自由のない程度の生活は保障されるんだ。

 

サーバントが外に出る時・・・それは彼らがマスターに飽きられて娼 館へとその権利を移される時か、その生を終える時だけだ。

 

20歳という寿命設定・・・その最後の瞬間を何処でどう過ごさせるのかは、全てはマスターの一存に依る。

 

マスターに愛されたサーバントは彼らに見守られながら、部屋付きなど一般的な場合は専用の施設へと送られることが多い。

 

サーバント自身には【死】に対する概念が存在しない。

 

思考を奪われたことによる副産物ではあるものの、そのこと自体は彼らにとっては幸いしているのだと感じる。

 

【死】に対する恐怖が存在しない彼らは最後の夜、いつもより豪華な食事を仲間同士で摂り、何の疑問も抱かずいつもと同じようベッドで眠り・・・そのまま鼓動を止めると2度と目覚めることはない。

 

出生ですら管理されているため、数か月に1度の割合で生が訪れ、別の場所では数か月に1度の割合で死が訪れる。

 

そんな嫌な世界で俺たちは生きていた。