妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。

 

 

 

 

やがて戦いに疲れ果て人口を大幅に減らした人間たちは、マザーに取り入ろうと必死になったそうだ。

 

昔の地球で言うところの国王、国家元首クラスが媚びを売り、マザー率いる集団との融合を提案したが、マザーは頑として首を縦に振ることはなかったらしい。

 

結果、戦争ばかりしていた人間たちはシールド外に小さなコミュニティを作り、そこで暮らす道しか残されていなかった。

 

過去の栄光は消え去り、その日暮らしと同等の貧しい生活。

 

放射能によって汚染された土地ではまともな作物は育てることができず、育ったとしても毒を含んでいると分かっているそれを口にするしかない。

 

自業自得とはいえ、あまりに悲惨な状況を見かねたマザーは、奴らの居住区のシールド保護と必要最低限の住居と食物の援助を決め、今に至る。

 

ただし、先に説明した通り特区と特区外の出入りは1本の橋の部分からのみ可能、更にここのゲート厳重に管理されている。

 

あくまで、マザーの管轄は特区のみで、その他の人間は特区の姿指をくわえてを眺めることしかできない状況だった。

 

特区での生活を許された人間は、基本的にマザーに追従した人間たちの子孫ということになる。

 

が、ここでも歪みが生じるのに時間はかからなかったようだ。