妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。
あ、そうだ。
「相葉くん、ちょとこっち来て」
呆れ顔で相葉くんを招集すると、
「ん?どうしたの?」
俺の隣に座った太腿を枕代わりに寝ころんだ。
「え・・・っ?」
焦った様子の相葉くんが、オドオドした顔をニノに向ける。
そういえば抜け駆け禁止だって言ってたっけ。
「なぁ、ニノ。ここじゃ俺が法律なんだろ?俺が所望すれば基本何でもOKなんだよな?じゃあ役割指定させてもらうわ。今日は相葉くんは俺の枕、潤と智くんは食事係、ニノは風呂担当、良い?」
「はい、翔さんの命令なら従います」
「よっしゃ、松潤。張り切って夕飯作ろうぜ」
智くんが立ちあがると、
「翔さん、希望のメニューある?」
潤が俺へと視線を向けた。
「んー・・・肌寒くなってきたし、みんなで鍋つつきたい」
「海鮮メイン?」
「うん、貝類多めで」
「了解。海鮮だったらリーダー得意だろ?」
「おう、任せとけ。買い出し行こうぜ」
「じゃあ、俺が車出しますよ。相葉さん、翔さんのことは頼みましたよ?」
「うん、行ってらっしゃい」
はーっ、悩みに悩みまくった俺の2週間は何だったんだ。
俺の決断一つで、こんなにもことがスムーズに進むなんて。
この小さなコミュニティは傍から見れば異常な世界なんだろうけれど、中に入った俺は既に妙な居心地よさを感じている。
俺を可愛がることで結束できるってわけか、この4人はさ。
変な奴ら。
ま、それを疑問に思わなくなった俺も結局、同類だったってことだ。