妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。
(ニノ語り)
Jも難色を示したけれど『翔さんのため』という印籠をかざした俺に跪いた。
そう、全ては翔さんを俺たちの手中に納めるため・・・。
俺がしたことを相葉さんが許してくれるとは思ってなかったけれど。
こういう時の後処理を知っているのは俺だけだと思ったから、一緒にお風呂に入って説明することにした。
案の定、相葉さんは俯いたまま顔を上げてくれない。
当然だ・・・俺がJ指示した内容は相葉さんにとっては強 姦だもん。
相葉さんの隣に座り、あからさまな拒絶がないことを確認した上で、後処理について説明した。
相葉さんの様子を見ると心が痛んだ。
だって、その辛さは俺は誰よりも一番分かっているのだから。過去、俺は同じような経験をしたことがある。
まだ、大人と呼ぶには早い頃。俺はその事実を、家族にも友達にも、もちろん相葉さんにも言い出せず蓋をすることにした。
以降、親し気に近寄ってくる相手に対して、仔猫レベルの警戒心を抱くようになっていた。
懐に入ったと思わせつつ相手をコントロールする技術だけが上達した。
それしか自分自身を護る術を知らなかった。