妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。

 

 

 

「ごめんね、相葉さん。俺が相葉さんの役をやってあげられたら良かったんだけど。そうすると、攻め役のやり方、説明できる人がいなくなっちゃうから」

 

「ニノ・・・は、経験あったの、その・・・」

 

「男同士のセ ッ ク スですか?ありますよ」

 

愚問だとでも言いたげに、でもどこか自虐的にも感じる表情でニノが噴き出した。

 

「ふふ、俺だって最初から好きでこういうことをしてたわけじゃないんですよ。俺ってホラ、こういう顔とカラダだから。狙ってくる奴も多くて・・・」

 

「・・・ニノ?」

 

「俺は最初辛くて、でも逃げられない状況でそうなったから。慣れるのに随分かかったんですよね。一度でもカラダへ直接与えられた苦痛は簡単には忘れられないんです。翔さんが欲しいのは本心ですよ?でも、実際・・ってなった時、翔さんに俺みたいになって欲しくなかった」

 

ニノは俯いて『ふふ』と笑った。

 

「ショック療法みたくなっちゃうけれど、最初に見せちゃうのが一番かなって。それで翔さんが拒絶して本気で逃げるのなら・・・諦めるしかないのかなって。だから、ごめんね、相葉さん。相葉さんが優しいのを知ってて俺が利用した。でも事前に十分慣らしたから身体的な苦痛はなかったでしょ?」

 

「ニノ・・・そんなこと一言も・・・!」

 

「だって、相葉さんってば隠し事が苦手だから。裏を説明したら顔に出で翔さんにバレ・・・」

 

「じゃなくて!その前!!ニノ、誰かに襲われた経験があるってことでしょ?そんな話、一度も聞いたことなかった。何で言ってくれなかったの?俺たち親友じゃなかったの?!」

 

俺が大きな声を出すと、ニノが驚いた顔をしてビクッと震えた。