妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。

 

 

 

「ふふ・・・ココね、防音対策もバッチリな部屋なんですよ。オーナーさんがバイオリンの練習用に作った部屋なんだそうです・・・だから窓もない。生活空間と言うより、音楽の練習スペース用として使っていたんですって。その人が海外に行くことになって賃貸に出したみたいなんですけれど。こういう特殊な部屋付きっていうこともあって、借り手がなかなかつかなかったらしくて。俺的には最高の部屋なんですけどねぇ」

 

手負いの獣状態で睨みつける俺の様子なんて意に介していないのか、ニノは更に言葉をつづけた。

 

「あ、写真はね、最初は俺が集めてたんですけど、途中から4人で集めたんですよ?ホラ、俺たち翔さん抜きで集まってたじゃないですか?こうやって・・・翔さんの鑑賞会していたんです・・・もう分かってると思うんですけど、ここは翔さんに最初に説明した俺のプライベートルームです」

 

口元に手を当てて『ふふっ』と笑ったコイツに恐怖感しか感じない。

 

ソファの上で悪あがき的な後ずさりをして、視線を少しずらして扉までの距離を目視で測る。

 

もう少し脚がしっかりしたら、ダッシュしてあそこから脱走してやる!色々と考えるのは、それからだ。