妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。

 

 

 

「お前っ!だから、落ち着いて周囲の状況を見てみろって、雅紀」

 

翔ちゃんに言われて周囲を見回すと、あれ?12誘導心電図の機材がセットされてる?

 

「あ! もしかして職員健診?」

 

そう言えば、今って職員健診の時期で、順番に採血とかレントゲン、心電図とらなきゃいけないって言われた。

 

俺は来週だったっけ。

 

カズはね、訳あって技師さんに頼めないからって、わざわざ俺に個別で相談してきたの。だから、誰もいないこの時間帯に呼んだんだよ。EKG、とらないらわけにはいかないからね?」

 

翔ちゃんは簡易ベッドに腰掛けると二宮の頭を撫でながら、

 

「そりゃ、キス マークだらけの身体、見られるのは恥ずかしいよね」

 

慰めつつも、咎めるような視線を俺に向けた。

 

「おいコラ、暴走機関車雅紀。お前、カズに謝れ」

 

潤くんは、誤解して掴みかかってしまったことには全く触れず、顎をしゃくって二宮を指した。

 

EKGの技師に見せられない身体にしたのは誰なの?雅紀。シチュエーション的に誤解させたのは悪かったけど、もう少し周囲をちゃんと見なきゃダメだ。カズのことになると突っ走りすぎだよ?」

 

潤くんに怒られ、翔ちゃんには諭されて、俺はまた落ち込んだ。