妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。

 

 

 

「でもニノは嵐が好きすぎて、嵐を失ったら生きて行けないって言ってた。そう言ってずっと泣いていた」

 

潤・相葉ちゃん・翔ちゃんの視線を一斉に浴び、ニノがきまり悪そうに頬を紅潮させる。視線に耐えるようにギュっと目を瞑ると、掌で顔を覆った。

 

恥ずかしいかもしれないけれど、お前の気持ちをメンバーの知ってもらうことは悪いことじゃない。むしろ、絆はもっと強くなる。そんな確信が俺にはあった。

 

「ニノぉぉぉぉ」

 

「わあっっ、ちょっと!相葉さん??」

 

相葉ちゃんが俺からニノをひったくると、顔をスリスリしながら、

 

「すごい悩んでたんだね。気がついてあげられなくてごめんね。俺は自分が情けないよ」

 

と謝った。

 

ニノの腰痛はJr.時代から続けてきたバク転が原因だといわれている。それを知っている潤と翔さんは、

 

「それに関しては申し開きのしようがない。俺と翔さんはバク転からの脱落組だし」

 

「本当にごめん。そんな状態なのにステージ中にバク転して盛り上げてくれて・・負担になってなんだね」

 

『バク転ができないんじゃない、しないだけ』と公言している潤と翔ちゃんは意気消沈して肩を落とした。

 

「ううん、それは俺がやりたくてやってたことだし。そのせいで腰をやっちゃったのは俺自身の問題だから。筋力が弱いからさ、俺」

 

ニノも2人を気遣うことを忘れなかった。