妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。

 

 

 

「ついでと言ってはなんだけど、もう一つ知って欲しいことがあるんだけど、良いか?」

 

ニノがピクリと身体を震わせ、不安げに顔を上げる。

 

「どうぞ」

 

潤が俺を促した。

 

「ニノの腰のことだ。実はあの日のライブ、ニノは腰の具合が良くなくて、左足を庇って踊ってた」

 

「え、全然気がつかなかったけど」

 

「俺も」

 

「いつも通りだと思った」

 

3人が驚きの声を上げた。

 

「うん、俺しか気がつかないレベルだったと思う。でも、ニノはそんな自分が許せなかったらしくて、俺のところに来た。自分の存在価値を見失って、嵐を辞める勢いだった」

 

「ちょっ、リーダー!それは・・・・」

 

ニノは慌てて俺の口を塞ごうとするが、軽々と両手を制された。それでも手首を捻って抜こうとし、それが叶わないと知るとお得意の上目遣いで訴えた。

 

俺たちは視線で会話を交わした。

 

あのことは言わないで、お願い。

 

ダメだ、諦めろ。

 

ニノは首をイヤイヤと横に振ったが、俺はそんなニノに一瞥を投げると、すぐに3人に視線を移した。