妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。

 

 

 

もともと、帰りはバラバラの車の予定だったのだが、

 

「ちょっと話したいことがあるから」

 

潤が事前にマネージャーに根回ししていたため、俺らは8人乗りのミニバンに詰め込まれ、まとめての帰宅となってしまった。有無を言わせず、メンバー全員、潤宅に強制連行だ。

 

「ねえ、なんだかワクワクするね」

 

翔ちゃんと並んで座る相葉ちゃんが、後ろを振り向き無邪気に笑った。

 

楽しそうな相葉ちゃんとは対照的に、車中のニノは無言を突き通していた。

 

窓枠にもたれ掛かるニノの脇腹を突くと、ビクッと身体が跳ねた。俺を睨みつけるが反撃することはなく、不貞腐れたように窓の外に視線を移した。

 

ん~っ、ニノの口元、色っぽいな。

 

キスしたくなる衝動に駆られるが、今そんなことをしたらニノのメンタルは崩壊確実だ。

 

車が潤のマンションに到着しても、ニノはごねたが、問答無用で下車を促され、渋々ながら俺の後ろに従った。潤に絶対服従のマネージャーに、ニノの我儘は通用しない。