時刻は夕暮れ
少し肌寒い秋空の下でオガワと二人
あと数時間すれば太陽は消え
繁華街に活気が出始める頃である。
歩き出すオガワ
いつも歩いているがタクシーは使わないのか?
と聞いてみると
「自分の足で歩いていたほうが
思わぬところに好機がある」
タクシーに乗ってると出会わないはずの人との
" 出会い "や
新しい発見があったり
それはそれで楽しい事だと。
オガワはミナミから梅田くらいの距離なら
平気で往復する。
いつだって歩いているのだ。
歩いているわりに
だらしない体をしている。
身長は約170センチ
体重はおおよそ100キロ。
好きな四文字熟語は「暴飲暴食」
ギャンブルと女が大好きな
典型的にダメ人間である。
ダメ人間だが普通の人と違うのは
ギャンブルに勝ち
女にも好かれるとゆう。
一体どこに人を惹きつける魅力があるのか?
最初全くわからなかったが
関わっていくうちに
オガワの魅力に引き込まれていくのである。
オガワは時に詩人になる事があり
急に紙とペンで書き出し始めた
本人曰くそれは
" ZONE " と呼んでいる。
詩がおりてくるのだ。
これはオガワ本人が書いた直筆のポエムである
むしろ恐怖さえ感じてしまった。
だがこのポエムが後に重大な意味を
もっていたなんて今はオガワ以外誰も
知らない。
宗右衛門町を歩いていると
沢山の客引きにあう。
いろんな業態の店が
オガワとわたしに声をかけてくる。
だが
闇スロットの客引きだけは
声をかけてこない
オガワは警戒されているのである。
オガワはその才能ゆえに
危険視されているのだ。
それもそうだ
座れば当てられ店は大損である。
オガワがその気になれば
軍のコンピュータの声すら聞けてしまい
国家機密は垂れ流しにすらできる。
その能力が世間に知れ渡れば
誰もがその能力を欲しがり
オガワは命を狙われるだろう。
そうなれば横にいる人間も狙われる
わたしは
" 危 険 な 男 と 歩 い て いる "
と再認識した。
その時
宗右衛門町のドン・キホーテ前で
何やら人だかりでざわざわしている
オガワと私は群衆の後ろから背伸びをして
見ると
そこには全身傷だらけで血を流し
横たわる一人の男が。
「ここ(ミナミ)じゃよくある事だ
ほっとけ」と言うオガワ。
期待するな...!他人に...!
自分だ...!自分...!
自分を救うのは自分だけ...!
オガワは弱者には特別厳しい
それは過去の自分をみているようで
吐き気がするのだという。
誰かが助けてくれるなどと思う事に
心底怒りが込み上げてくる、と。
だが
男の顔をしっかりと見た途端
オガワの表情は一変
群衆をかき分け男のもとへと駆け寄った
「タカシ!タカシやないか!
一体どこにおったんや」
なんとオガワの旧友のたかしとゆう男性だった
タカシさんを担ぎ上げそれをわたしも手伝った。
私の家は宗右衛門町から歩いてすぐの
マンションの為
そこにタカシさんを連れて行く事に。
1LDKの狭くも広くもない部屋におかれた
ベットにタカシさんを寝かせ
休ませる事に。
治療に使う物を買い出しに行ってくれと言い
包帯、消毒液、絆創膏
清潔な布、いちごオレ、タバコ
と書かれたメモを渡された。
最後の2つはオガワ本人の嗜好品だろ。
自分で買いに行けよ
と思いつつ近くの薬局などで買い出しを済ませ
家に戻りオガワに渡すと
まず最初にいちごオレを飲み
タバコに火をつけ
一服し始めた。
タカシ、、さんは?
と聞くと
「ええから湯沸かしてくれ!
アイツの治療はそっからや」と。
言われたまま湯が沸くのをまっていると
「...骨折6箇所..片目視力無し...
大小様々な傷が全身約69有り...」
と目視で容態を確認しているオガワ。
湯が沸くと同時に施術を始める
ソファに座り眺めていると
急激な眠気に襲われた。
無理もない、ここ1ヶ月は満足な睡眠も
とっていなかったのだ。
夢をみていた
知っているかま名前も顔もわからない。
そんな人達に
なぜか本名ではない名前を呼ばれている
向こうにいる人間と
隣にいる人間の表情は正反対で
喜怒哀楽が入り混じっている。
私はというと
まるで桃源郷を彷徨うが如く
圧倒的至福...!!
謎の男に名前を呼ばれ
夢から現実に戻った。
時計をみると朝の4時55分
何時間寝ていたのだろうか。
オガワもいびきをかいて寝ている。
タカシさんは
見事に全身綺麗に包帯が巻かれ
落ち着いた顔で寝ている。
一人でこれだけの事をするオガワ
一体彼は何者なんだろう。
それから1日と半日が経過し
タカシさんが目を覚ましたのである。
聞くとタカシさんは強制的に
労働させられており
その施設から1日だけ外に出てきたが
逃げだそうとした際怪我を負わされ
宗右衛門町のあの場所に倒れていた所を
偶然通りかかった我々に救われたとゆう。
もしもあの時タクシーに乗っていたら
出会う事なく
タカシさんは連れ戻されたであろう。
「お前と連絡が取れないと思っていたら
まさか連れた行かれてたとはな」
タカシさんを強制労働させていたのは
日本でトップの益愛グループだったのだ。
「助けてもらってすまない。
だが俺はもう一度
あの地下施設に戻り
そこで目的を果たし外に出る
その為にオガワに会う為出てきた」
どうやら戻らなければいけない理由が
あるのだとゆう。
「なら俺も借金作ってタカシと一緒に
地下に入ることにするか!
お前俺を取材するために来たんだろ?
ならお前も来い」
地下に潜入する為とはいえ
そこは二人だけで私は関係ないんじゃないか
と疑問に思いながら
それから3日後の明晩!
タカシさんの怪我が治るのを待ち
益愛グループの地下強制労働施設に
潜る事に決まった!!
次回
〜いやよいやよも好きのうち!
それでもまた君に恋してる〜
お楽しみに!



