九龍城に入り
最上部を目指す事となった
私達は
まず階段を探すことに。
シゲルは九龍城の事にも詳しく
色々教えてくれた。
まず
この建物は96階建てで
10階ごとに1人階段を守護者がいて
90階以降は93階に1人。
96階に最後の1人がいるというのだ。
我々4人は階段を探しつつ
守護者を倒していった。
ケンタ1人で相当の戦闘力があり
Sレート程度の人間では歯が立つ訳もなく
相手から攻撃を食らう事なく
上を目指せた。
42階を登っているところで
「しばらく少し休みなさい
あとはわしがやろう」
とシゲルが変わって戦う事に。
戦うといってもシゲルはただ相手の前に立ち
なにかを呟くと
相手は戦意を失い
その場に座り込んでしまうのだ。
一体何が起きているのかわからないので
シゲルに聞いてみると
「いずれ分かるさ
その時が来ればな
HA☆HA☆HA」
と笑っているだけである。
オガワはこのエリアに入ってから
飲まず食わずの為
元気が出ないのである。
私の顔があんぱんなら
分けてあげれるのだが
ここは我慢してもらうしかない。
なにせタイムリミットがある分
食料を調達している時間はなく
上へ上へと行かなければならない。
立ち塞がる敵は効率よく倒さなければ
ならないが
シゲルの体力の消耗が激しい。
老人1人では体力がもたないのだ。
よって70階の敵を倒した所で
オガワと私が変わる事に。
残る敵は80、90階
93階と96階と各階に1人ずつの計4人である。
SSレートの敵もシゲル相手では
赤子のように扱われたが
オガワと私にとっては
かなり苦戦を強いられ
80階に上がる階段を守る者を
倒すのに手痛い傷を受けてしまう。
読者の方はお気づきだろうか?
ケンタを含めた四天王の存在。
そう
この修羅の国には修羅四大巨頭と呼ばれる
二つ名を持った4人がいる。
死番虫『ケンタ・デトロイト 』
リアルの拒絶者 『桜紅』
平面世界の住人 『ジェシー・リー』
白い死神 『???』
この4人はいずれもSSレートで
白い死神の二つ名を持つ者に至っては
SSSレートに最も近い男と呼ばれている。
ケンタは私達の仲間であるが
最後の1人以外の残り2人はというと。
実はシゲルが
全員倒してくれた。
シゲルさん強っ!
シゲルさんおったら楽っ!
私とオガワが倒したのは実は1人だけで
あとはケンタとシゲルがやってくれた。
2人がいなければ
今頃どーなってるのかなんて
オガワは全く気にしていない。
気付けば仲間が集まり
血を分けた仲間になっていく。
オガワにとってそれは
ごく当たり前の事のようだ。
それがオガワの魅力でもある。
私はとゆうと
幼い頃に両親が離婚し
男手一つで父が育ててくれた。
正義感の強い父で
真っ直ぐな男だった。
私が15歳の時
父がいつものようにタバコを買いに行く
と出て行った。
10分経っても
1時間経っても
10年待っても
父は帰ってこなかった。
それからは昼はアルバイトをし
夜は通信制の学校に通い
現在の新聞記者の仕事に就いた。
今の社長が私を拾ってくれたのだ。
父の失踪は事件なのか事故なのか
それを突き止める為
この仕事をしている。
父親の代わりのような社長からは
父親の失踪は自分達の思ってる以上に
何か大きな力が動いている。
危険過ぎるから追うな、と
言われているが
やはり本当の事を知りたいゆえに
手がかりを探しているのだ。
今回オガワの取材も父親の一件の為に
近づいたのが本音である。
過去の事を考えながら
81階、82階と順調に階段を見つけ
九龍城を上がっていく。
迷路のようなこの建物は
並の人間では突破できない。
上へ下へ右へ左へと
入り組んだ道は
常人では数時間で気が狂ってしまうであろう。
今自分がどの方角を向いていて
どこを目指しているのかわからなくなる。
だがシゲルの案内のおかげで
我々は最短ルートで上を目指しているのだ。
そうして89階に到達し
90階への階段を守る白い死神と呼ばれる
男と対峙する事となる。
「今度の敵は今までのように
一筋縄ではない、
私に任せてくれ」
シゲルが薄っすら笑っている。
「こいつは
SSSレートに最も近い男!
存在自体が伝説級で
まるでお伽話のような男じゃ」
その男は
『シモ・ヘイヘ』
2002年4月1日
享年92で死んだはずだが
噂ではエイプリルフールの日の為
実はどこかで生きているんじゃないかと
囁かれていた。
元々はフィンランドの軍人で
ソビエト連邦との冬戦争では
ソビエト赤軍から
" 白い悪魔 "と恐れられていた。
スナイパーとして
史上最多の戦果の542人
射殺の記録を残している。
非公式の記録ではその倍以上の人間を
射殺したとも言われている。
シモヘイヘ率いる32人を迎えうつは
4,000人のソビエト赤軍だったが
結果は
"白い悪魔"
もしくは
" 災なす人 "
の勝利であったと記録されている。
そんな伝説的な男が今目の前にいる。
年齢は100歳は超えているだろうが
見た目は70歳くらいで
引き締まった体に
威厳に満ちた顔。
そんな英雄をシゲルは倒せるのか?
相手も老人だが
こちらも老人である。
「我ではこちらの攻撃を仕掛ける前に
殺されるであろう。
もちろん、うぬら2人でも同じ事」
ケンタは冷や汗をかいている。
万が一シゲルの身に危険が迫れば
オガワは命を投げ出すであろう。
彼はそうゆう男である。
黒い悪魔vs白い悪魔
緊迫した空気がその場を包んだ。
すると
「誰かと思えば
シゲさんじゃないの?」
「久しぶりシモさん♪」
なんと知り合い。
道ばたでたまたまあった
老人達の会話である。
「これから上行くんだが
せっかくだし
シモさん一緒にどう?」
会話が軽すぎる。
「暇で暇で
楽しい事ないかなーと思ってた所やし
暇つぶしに行こうかの」
シモさんが仲間になった。
じいさんが2人に増えた。
老人特有の少し線香の匂いがする。
だが嫌いな匂いではない。
こうして
私、オガワ、シゲル、ケンタ、シモさん
御一行はさらに上を目指したのだ。
次回!
〜 ついに現る!
九龍城のてっぺん〜

