あなたは「元気です」という嘘をついていませんか。

 

元気というのは「病に臥してない」という意味に過ぎません。

 

現実には、歳をとると、健康診断の数値が悪い、アレルギーがある、頭痛がする、足腰が痛い、食欲がない、眠れない、気分が落ち込む、体が硬い、目が悪くなった、聞こえづらくなった、息切れするようになった、運動がしんどくなった、などなど数えきれないほど、元気でなくなっています。

 

つまり、病に臥さないならば「元気」というのが現代の定義です。

 

70年前の53歳寿命の時代の”元気”とは、全く違います。

 

50歳定年の時代には、一生懸命に働いたり、成人まで子育てをしたりして、身体にガタが来始めるとあの世に行けたのです。

 

ところが、100年人生ではそうはいきません。

 

一生懸命に働いた後の余生が、(成人後として)ほぼ同じだけあるのです。

 

「有終の美」という言葉があります。

 

「終わりよければ全てよし」という意味です。

 

つまり、最後の30年〜40年の、肉体的に衰える期間が、人生で最も大切な時期です。

そこをいかに”豊か”に”楽しむ”のか。

 

人生の大切なものはという問いに、ほとんどの人は「愛・健康・お金」と答えます。

その3つの事が、人生の後半部分でとても重要なことは事実です。

 

50歳寿命なら、金儲けに邁進する、愛だけを求める、健康しか考えないという”偏った”生き方も、特段難しくもなかった。

 

100年人生での愛・健康・お金を考えると全く違ってきます。

 

”愛”はどうでしょうか。

 

熟年離婚、卒婚、死別、生涯孤独、別居 などでは愛があるとは言えません。

 

”健康”はどうでしょうか。

 

冒頭の通り、厳密には健康でないけれども誤魔化しながら生きるのでは、100歳まで「元気」とはなりません。

 

”お金”はどうでしょうか。

 

年金では不足し、預金を切り崩しながら生活することになります。

 

このような現状では、人生の大切なこと全てを失いかねません。

 

今回は、そのうちの”健康”に焦点を当てます。

 

つまり、長寿の時代での(今は)「元気です」という強がりは長続きしないのです。

 

何度も繰り返しますが、50年人生なら全力で生き抜き死ねました。

 

人生100年では、健康についても真摯に考え(反省)なくてはいけない。

 

何故ガンになるのか、何故脳卒中になるのか、何故心不全になるのか、何故認知症になるのか、何故アルツハイマーになるのか、何故歩けなくなるのか、何故鬱になるのか などを学び、予防することがキラキラした人生を送るために大切なことです。

 

根拠のない”元気”というのは、将来の介護や寝たきりや自立不能の生活の原因となります。

 

人生の最後を飾れません。

 

ピンピンころりを目指すしか、真に人生を楽しむことは出来ないのが、100歳まで生きるということです。

 

病というのは様々な兆候があります。

 

その兆候に気づくには、自分の身体をよく知っていなくてはなりません。

 

今日健康であることが、明日も健康であることではない。

 

結論から言えば、間違った食生活と生活習慣を全て見直すことです。

 

今、元気だから、今の食生活を続けても良いとはなりません。

 

今、元気だから、今の生活習慣を続けていいということではありません。

 

今の食生活や生活習慣は、5年後、10年後、20年後に結果が出ます。

 

50代までの元気な生活は、ミトコンドリアが一杯でエネルギーに満ち溢れていたから維持できたと考えるべきです。

 

それ以降は、かつてのエネルギーが無くなり免疫力や自然治癒力の減退期に入ります。

 

そうすると、100歳まで健康を維持するための”正しい”生活を送らなくては身体の維持すらも不可能となります。

 

大手メディア、政府、医者の発信する間違った健康情報や健康法では、明日の健康は保証されません。

 

100歳まで適当な健康法により誤魔化しながら、ピンピンと生き抜くことは困難です。

今の食生活と生活習慣を見直すことでしか、100年人生を心身ともに健やかに楽しむことは出来ません。