交感神経と副交感神経について。
交感神経は、自動車ではアクセルに該当します。
盛んに働いている時は、血管を収縮させ、心拍数を高め、血圧を上昇させます。
主に、臓器や器官なのの働きを向上させる神経系です。
副交感神経は、自動車ではブレーキに該当します。
盛んに働いている時は、血管を拡張させ、心拍数を下げ、血圧を下降させます。
主に、臓器や器官などの働きを抑制させます。
交感神経が優位になると、血管が収縮して、血流が悪くなり、頭痛や肩こり、手足の冷えやしびれ、倦怠感や不眠、耳鳴り、めまい、眼精疲労、動悸、のどや胸のつかえ、腰痛、頻尿などの症状も出ます。
副交感神経が優位になると、心身の活動力が低下したり、泌尿器系のトラブルが起こったりする可能性があり、切迫感や頻尿、尿漏れなどが代表的です。
特に、20代から60代ぐらいまでは、交感神経と副交感神経を刺激する平衡を保つ事が必要です。
例えば、1日の生活で、仕事を激しく活動的に行う時、食事中や休息時間や移動時間で心身を緊張やストレスを和らげる必要があります。
終業後の自宅では、食事、入浴、就寝などがエネルギーを回復をさせるものです。
この24時間働き続ける2種類の自律神経を、上手く調整して生活することが大切です。
自律神経失調症というのは、精神的なストレスや過労が引き金となって自律神経が乱れ、心や体に不調があらわれた状態です。
不安や緊張、抑うつなどの心のトラブルにより、吐き気をはじめ多汗、全身の倦怠感、頭痛、肩こり、手足のしびれ、動悸、不整脈、めまい、不眠などの症状があらわれます。
注意しなくてはいけないことは、リラックスさえすれば自律神経が回復すると考えることです。
結論から言えば、激しく働き続ければ体を壊すことは理解しやすいが、リラックスしすぎても健康を害し早死にすることも知っておかなくてはいけません。
交感神経と副交感神経を、上手く刺激してゆく事が健康の秘訣とも言えます。
自律神経のバランスを崩す”ストレス”の解消も、現代人には大きな課題と言えます。
ストレスとは、頭痛や不眠、疲労感、不安感、意欲の低下などが出現することです。
このストレスを起こす原因には、一般的に4種類あります。
・物理的原因 高音や低音、湿度、騒音、振動など
・科学的原因 酸素の欠乏、薬害、栄養の不足など
・生物的原因 病原菌などの病気や睡眠不足など
・精神的原因 人間関係、精神的な苦痛など
この分類は、とても重要です。
例えば、ストレスを職場での精神的原因としか考えていないと、「仕事を辞める」「仕事をサボる」「引き籠る」ことが唯一の解決策となります。
しかし、実際に原因を探ると、物理的原因、科学的原因、生物的原因に気付いてない事がある。
現代生活では、よく見受けられる現象として、住環境の問題、栄養の不足、食生活の乱れ、睡眠不足などの改善知識を学ぶことで、ストレス対策の糸口が見えることにもなります。
つまり、健康への科学的な知識がなければ、ストレスの原因究明が不十分で、ストレスを精神的な原因にしか求めないことになりがちです。
特に、食生活が間違っていたり、睡眠が不足(遅くまで起きている)している生活習慣を見直さなくては、職場での人間関係や精神的な苦痛・プレッシャーが耐えられなくなることもあります。
単純化して考えると、職場の問題は、大多数の他の人がストレスなく働いているような環境であれば、”個人の問題”と言える。(いじめなどは論外とします)
その個人のストレスの問題は、この4つの原因から探っていく事が必要です。
病院に行っても対処療法になり、こうした”ストレスの4つの原因”を探ってアドバイスはしてくれません。
つまり、日々の生活において交感神経と副交感神経を上手く刺激し、自らが健康についての科学的に正しい知識(原因)を学ぶ事が大切です。
現在の大手メディアや雑誌などの情報は、”金儲け”としての予防医学情報であり、”スポンサーに忖度した”偏った健康知識である事がほとんどです。