健康を考えるうえで、

よく出てくる言葉があります。

オーガニックです。

ORGANIC(オーガニック)は、

通常は農薬や化学肥料を使わず

有機肥料によって生産された農産物をいう。

その原料によって、

製造する日用品や化粧品も、

オーガニックという言葉を使っています。

しかしながら、

オーガニックが、全て、

無農薬の植物で、

科学合成物を使わないかというと、

そうではありません。

国によってその基準は違います。

日本はというと、

実質、国による基準はない状態です。

従って、

次のような数々の問題があります。

いくつか引用します。

・「有機野菜」は農薬を全く使わないというわけではなく、JASが認定した31種類の農薬の使用は認められています。

・日本では、化粧品に配合された数十種類もの成分のうち、1種類だけオーガニック成分を使っているだけで「オーガニックコスメ」と名乗れてしまうのです。

・防腐剤にパラベンなど表示指定成分をどんなに使っていても、1種類の植物原料がオーガニックであれば、オーガニックコスメといっても嘘ではありません。

・日本ではそうした基準や認定団体がないため、オーガニックの原料を1%でも配合していれば、また100種類の原料のうち1種類でもオーガニックであれば「オーガニックコスメブランドです」といっても問題ないのです。

一方、

オーガニック基準が高いといわれる

フランスはどうかというと。

いくつかの認定があるのですが、

そのうち厳しいといわれている

「COSMEBIO」
(エコロジカル&オーガニックラベル)の基準。

・完成品の95%が自然原料であること。(水含む。)

・完成品の5%は化学原料で良い。

・完成品の10%は、オーガニックでなければならない。

・植物原料の95%は、オーガニックでなければならない。

・化学香料は、使用不可。





つまり、

日本と、欧米においても

基準が高いとされるフランスと、

比較すると雲泥の差があることが

分かります。

では、何故、危険だと分かっていながら

科学合成物質(農薬含む)を

使用するのでしょうか。

それは、

科学合成物質を使うと、

安く作れるからです。

安く作るということは、

大多数の人達が購入して、

使用出来るということになります。

オーガニックというのは、

真剣に追求すると、

高コストになり、

製品としての価格も高くなります。

そうなれば、

現代において、

本物のオーガニックは、

一般大衆には手の届かないものとなります。

しかし、

人は歯を磨いたり、

シャンプーをしたり、

化粧をしたり、

皿を洗ったり、

色々な食事を楽しむことを、

止める訳にはゆきません。

乱暴な言い方をすれば、

オーガニックなど無くても、

医学の進歩や食事の豊かさにより、

人類の寿命は伸び続けています。

問題は、

いかに有害な科学合成物質を、

出来る限り排除し、

その人の経済力に応じて、

製品価格とのバランスをとりながら、

受け入れるかということになります。

むしろ、

現代文明においては、

本物のオーガニックを追求するよりも、

現実的で、

大切な考え方は、

危険だと確定している物質を

使わないだけではなくて、

出来る限り「危険かもしれない」

科学合成物質も使わない努力をすることです。

それでしか、

安心で安全で、

誰でもが買える製品は、

作れないのが現状なのです。

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