現代の世界三大調香師
ジャック・キャヴァリエ
ジャック・ポルジュ
そして唯一の女性にして女帝
ソフィア・グロスマンです
1945年ベラルーシで生まれ
ポーランドの大学で分析無機化学の博士号を取得
1966年にニューヨークのIFF(大手香料会社)に調香師の助手として入社
IFFで調香師ジョセフィン・カタパノ(エスティーローダーのユースデューやギラロッシュのフィジーの調香師)の出会い彼女と柔軟剤やシャンプーなどの調香に携わることに
1970年ダウニーのエイプリルフレッシュの香りを生み出す
※↑これは現代版リニューアルの香りで元祖とは異なるそう
そこから調香師としての快進撃がスタート
1978年
◼️エスティーローダー ホワイトリネン
メインの香料目立つ順に
アルデヒド、モス、ヒヤシンス、カーネーション、ベチバー
1983年
◼️イヴ・サンローラン パリ
メインの香料目立つ順に
ローズ、ヴァイオレット、ミモザ、ヒヤシンス、アイリス
1987年
◼️プリスクリプティブ ケーレックス
メインの香料目立つ順に
グリーンノート、グアバ、パパイヤ、パッションフルーツ、グレープフルーツ
1988年
◼️カルバンクライン エタニティ
メインの香料目立つ順に
カーネーション、ユリ、グリーンノート、スズラン、フリージア
1990年
◼️ランコム トレゾァ
メインの香料目立つ順に
ピーチ、アプリコット、ローズ、バニラ、サンダルウッド
2007年
◼️フレデリックマル アウトレイジャス
メインの香料目立つ順に
ネロリ、青リンゴ、ライム、オレンジブロッサム、ムスク
2009年
◼️イヴ・サンローラン パリジェンヌ
メインの香料目立つ順に
ローズ、ブラックベリー、レッドベリー、ビニール、ヴァイオレット
ソフィア・グロスマンの功績は
通常トップノートでは現れないメインの香りをほんの少し現れるように調香していること
これは既存の香水の構造の比率を逆にするという独創的なもの
それによって蕾から花が咲くような臨場感ある香りの経過を得られるように
正規の調香の教育を受けていない彼女だからこそ成し得たスタイルでした
最後に彼女の言葉を
「私の香りに特徴があるとすれば、女性的であること。
香水に性別があるのは個性を失わないための絶対条件なのです。ほとんどのユニセックス香水は両性に売りたいだけで、無個性な情熱を失った商業品にしか思えない。
私は貧しかった。だから高い香水を作ることに価値を見出さない。
私のゴールは女性にできるだけコストをかけさせずにいい香りになってもらうこと」