Paris – Venise Chanel EDT 2018年


調香師 Olivier Polge

メインアコード
・シトラス
・パウダリー
・フローラル
・バニラ
・アロマティック
・スイート

持続力
★★★☆☆ 普通

拡散力 
★★★☆☆ 普通

ノート
トップノート
レモン、オレンジ、ベルガモット、プチグレン、ピンクペッパー

ミドルノート
アイリス、ネロリ、ローズ、イランイラン、ゼラニウム

ラストノート
トンカビーン、バニラ、ホワイトムスク、ヴァイオレット、オリス、ベンゾイン


メインの香料目立つ順に

アイリス、ネロリ、トンカビーン、ホワイトムスク、バニラ


年齢

20代から上は何歳でも


季節

オールシーズン


時間

昼夜問わず

オフィス・学校ギリギリ使用可能


こんな人にオススメ

・パウダリーな香りが好きな方

・デパートのコスメカウンターのような香りが好きな方

・少しクラシカルなパウダリーノートが好きな方


女性としての輝きを取り戻す

パウダリーな(化粧品の)香り


レゾーシリーズでフェミニンな香りは

パリパリもそうですが

レビュー↓

こちらのヴェニスも忘れてはいけません


シトラスから始まり、パウダリーなフローラルを経過して甘いバニラムスクへ変化する


女性用香水の王道ともいえる香りの変化はクラシカルな雰囲気


レゾーシリーズでここまでフェミニンなヴェニスには訳があります


最愛の人、ボーイ・カペルが亡くなって失意のどん底にあったシャネルは、パリを離れヴェニスを訪れます


ヴェニスは東西の文化が交差する街

バロック芸術溢れる水の街に魅了され再び活力をみなぎらせていくのです


それは同時に女性としての魅力を再燃させることでもありました


パリ ヴェニス=シャネル復活の香りは…


トップノートは軽快なシトラスからスタート

酸味たっぷり、甘さはなくリアルな柑橘の香りは元気が湧いてくるようなフレッシュさ


トップノートの柑橘達は十分ほどでフェードアウトし、今度はパウダリーなアイリスがセンターに

グリーンでアロマティックなネロリのおかげで

「昔の化粧品」っぽい香りにならないようにしてくれています

ローズやゼラニウムも微かに感じ取れますがメインはアイリスとネロリです


ラストはトンカビーンとホワイトムスクの甘い香りがパウダリーなヴァイオレットと共に香ります

レゾーシリーズの中で最も甘いラストノートでした


シトラス→パウダリーフローラル→パウダリースイートホワイトムスクといった香りの変化でした


広告は


※出典元 ピンタレスト


オブジェクトだけのかなりカジュアルなシャネル香水の広告らしからぬ雰囲気





水の都ヴェニスでなぜアクアティックな香りではなく、ここまでパウダリーな香りなのか


ヴェニスだけは土地柄を表現した香りではなく

再起する「シャネル自身」を香りにしたように感じました


愛する人を亡くして失意のどん底から復活するターニングポイントなった土地、ヴェニス


愛する人を亡くしたとき女性から消えていくのは化粧品のパウダリーな香り


ですが女性として復活したとき

再びシャネルからパウダリーな香り(化粧品の香り)がしたに違いありません


これはシャネル自身が女性としての復活の香りです