Pleasures Estée Lauder EDP 1995年


調香師 Alberto Morillas, Annie Buzantian

メインアコード
・フローラル
・ホワイトフローラル
・フレッシュ
・グリーン
・ムスキー

持続力
★★★☆☆ 普通

拡散力
★★★☆☆ 普通

女性的★★★★★
ユニセックス★☆☆☆☆
男性的☆☆☆☆☆

ノート
トップノート
グリーンノート、フリージア、ピンクペッパー、ヴァイオレット、ヴァイオレットリーフ、チュベローズ、レッドベリー

ミドルノート
スズラン、ピオニー、ライラック、ユリ、ローズ、ジャスミン、ゼラニウム

ラストノート
ムスク、シダーウッド、サンダルウッド、パチュリ


メインの香料目立つ順に

スズラン、ピオニー、ライラック、グリーンノート、ユリ


年齢

10代から上は何歳でも


季節

春夏秋向き


時間

日中向き

オフィス・学校可能


こんな人にオススメ

・グリーン×フローラルが好きな方

・フローラルが好きな方

・スパイスや激甘香料を含まない柔かなフローラル香水をお探しの方


瑞々しさに満ちたグリーン香るシアーフローラルは、まるで花束をプレゼントされたような幸福感


90年代後半を代表するヒット作

プレジャーズ


きたる2000年へ、移りゆく社会情勢を香りに反映したことで、人々の心をガッチリと掴んだように思います


90年代前半はバブル景気でイケイケな時代

香水もアグレッシブでセクシーで濃厚な香りがヒットしました


ところが90年半ばごろから社会情勢は一転

バブルが弾けて人々は好景気の舞い上がりから

急転直下

香水も人々の気持ちを反映するように

ムンムンのセクシー系から爽やかへ路線変更し


2000年のエコブームにより

爽やか路線がヒット香水のメインとなっていきます


95年に誕生したプレジャーズはまさに

バブルが弾けて落ち込んだ気分に

そっと希望の光を刺してあげるような

喜びの香りとなっています


トップノートはプレジャーズの象徴であるグリーンの清々しい香りと青々としたフリージア、ヴァイオレットの柔らかな香りから始まります

ピンクペッパーはほんの一瞬、打ち上げ花火のような香り方で鼻へ抜けていきます


そこから

メインであるスズランとライラック、ユリのナチュラルなフローラルが一斉に花開きます

ナチュラルフローラル勢と甘いフローラル是非(ピオニー、ローズ、ジャスミン、チュベローズ)のバランスが非常によく

セクシー系激甘フローラルにならないのでご安心を


葉や茎を含むリアルな花束といったところ


ラストノートは一気にムスキーに

動物系のムスクではなく石鹸のようにクリーンなムスクとほんのりウッディな香りが肌に残ります

パチュリは全く主張しません


グリーンフローラル→花束→石鹸系ムスクといった香りの変化でした


広告は








※出典元 ピンタレスト


花畑、ピンク、ドレス、ブランコ、子犬、恋人、、、どれも女性を笑顔にする要素をふんだんに取り入れています


だってプレジャーズ=喜びですからね


暗雲立ち込めた90年代半ばに

一筋の光として現れたプレジャーズ


この多幸感あふれる広告と香りで

人々の心を明るく照らしたのです




いまの情勢と、少し似ている気がしてならないので


この香りが人々の心を晴れやかに照らしてくれたらと思います