Mitsouko Guerlain EDT 1919年

調香師 Jacques Guelrain

メインアコード 
・ウッディー
・ウォームスパイシー
・アーシー
・シトラス
・アロマティック
・グリーン

持続力
★★★★☆ 長め

拡散力
★★★☆☆ 普通

ノート
トップノート
シトラス ジャスミン ベルガモット ローズ

ミドルノート
ピーチ ジャスミン ライラック イランイラン ローズ

ラストノート
オークモス ベチバー スパイス シナモン アンバー

30歳より上のイメージ

オールシーズン使用可能
昼夜問わず使用可能

オフィスでの使用可能


これがゲランが表現した日本女性!
慎ましやかでありながら強い意志を秘めた人妻、ミツコをイメージした香り



日露戦争が激化する1905年。英国将校と秘密の恋に落ちる、日本の美しい人妻 「ミツコ」

1919年、ヨーロッパが日本ブームの真っ只中にあり、極東の文化が人々を魅了していた時代。ジャック・ゲランは新しく創作した香りを「ミツコ」と名付けました。それは小説『ラ・バタイユ』のヒロインの名。


1919年に誕生した香水が今もなお淘汰される事なく、世界中で販売されている事が、この香水の素晴らしさを物語っています

日本女性を表現した香りですが
この香りが好きな現代の日本女性は少ないと思います。


この香りを一言で言うならば

着物を着た時にしっくりくる香りだと言う事


かく言う私も、グルマン香水マニアですので、30を超えるまで、ミツコをつけたいと思いませんでした。

それくらい洗練された大人の香りです



トップノートはシトラスと大地を思わせるようなベチバー、オークモスが香ります
出だしからラストノートが顔をのぞかせています

この時点でシプレー系(苔の香り)が苦手な人は苦手な香りだと思います

ここからどんどんスパイシーになっていきます

残念ながらローズやジャスミンといったフローラルはあまり感じられず、

オークモス、スパイス、シナモン、ベチバーをほんのりピーチがスパイシー過ぎないように抑えているといった印象

世界初のフルーティシプレーというジャンルを確立した香水だけあって、ピーチが良い仕事をしています。

ミドルまではスパイスが強烈ですが、ラストは自分の肌と溶け合いびっくりするほど優しいウッディーな香りに!

ミツコのラストノート、なんて美しいんだ、、


ジャック・ゲラン、、、こんなに美しく日本女性を表現してくださって
日本人として誇らしい気持ちになります。

喜劇王、チャップリンもこのミツコ愛用者!!
驚きです!

ユニセックスとしても使える香りです。



クラシックな香水レビュー、またやりますね

次はジャンパトゥのジョイなんていかが?