大宮劇場短編 319 | ニノ大好き!嵐の大宮ラブで始まりラブで終わる日々

ニノ大好き!嵐の大宮ラブで始まりラブで終わる日々

タイトル通り嵐の大宮が
大好き~♪

こんな可愛い生き物見たコトない!

画面の隅っこで垣間見られる2人の姿に心がほっこり癒され萌えます

優しくそして時には乱暴にリーダーに愛されてるニノが基本です。




こんばんは。
焼き肉が食べたいです。



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軽い足取りで寝室を出ていくリーダーを
恨めしげに反対にオレは

「……よっこいしょ、と」

シーツに張り付いた重い体を起こし
後を追おうとベッドを下りた

廊下に出るとお風呂場の方から明かりが
漏れていて 覗いてみたら

脱衣場の鏡に顔をくっつけて歯磨きしてる
リーダーがいた

オレの気も知らないその呑気そうな
背中に

「痛い」

短い言葉をやけくそ気味に投げつけたら
口回りを泡だらけにしたままのリーダー
がすごい勢いで振り返った

それもそんな訴えは心外とでも言わん
ばかりのビックリした顔で

なんだかそれがすげー腹立ったから

「痛い」

さっきより険を含んだ低い声で唸るように
言ってやった

「……ひあい?」

リーダーの口から飛んできた歯みがき粉の
白い泡がオレの腕についた

「汚いな、ゆすいで」

コップの水を口に含み前屈みで吐き出す
リーダーの首に巻かれて垂れたタオルの
端っこでそれを拭き取る

「痛いって言ったか?」

さっきから面白くないな、なんでそんな
怒り口調?

「うん」

「ケツだろ?どんな風に」

「ピリピリするし」

「ピリピリ?」

「ジンジンもする」

「ジンジン?」

「おうむ返しやめて」

「見してみ」

「え?」

ミントのニオイがするリーダーに二の腕
を掴まれる

「見てやる」

そのまま目の前の洗面台に腹這いにさせ
られそうになって慌てて腕を払い除けた

「見なくていい」

「なんで」

「逆になんでリーダーが見るの」

「見ないと具合がわからん」

「いいよ、別に」

「バカ、傷になってたらあれだぞ、早目に
薬なりなんなり入れるか塗らないと」

簡単に言ってくれるよ、それが地味に憂鬱
で億劫な作業だって知らないくせにさ

「薬入れてやろうか?」

「は?冗談でしょ」

「遠慮すんなよ」

「遠慮とかじゃなくそんなつもりないし
それに……オレもう慣れっこだから」

最後は嫌味だけどわかったかな

「お前絶対そういうの俺にやらせねーけど
痛いのは結果オレのせいでもある訳だし……
ほっといたのがフラワーちゃんに知れたら
めっちゃ怒られる」

フラワーか、最近会ってないな

オレらの関係を1番最初に気付いて陰ながら
見守ってくれてる、リーダーが頼りにしてる
元ヘアメイクのおネエさんだ

「恥ずかしいとか思ってんなら今さらだろ
オレは全っ然!気になんねーから」

とか言いつつ顔が笑ってんだけど

「ゆっとくけどこれ、プレイじゃないよ?
そこんとこわかってる?」

「わあってるから、ほら」

腹這いになれと指1本で指図されたのを
思いっきりスルーしてその場を離れる

「え?おい、見るんだろ?」

「お腹空いたなぁ」

作るのメンドくさいし……と言って今から
食べに行くのも気乗りしない

「ニノ、いいのか、ケツ」

「お昼なんにする?」

「痛いの我慢すんな?」

「冷凍庫になんかあったけかな」

「酷くなったらどうすんだ、ニノ、おい」

「それか出前だけど」

「カズ!」

ドキッ!とした

普段滅多に聞かない呼ばれ方こんな時に
出すなんて……ずるい

「振り出しに戻れ、話が合ってねー」

「大丈夫だよ」

「まーたお前はさ、すぐそうやって1人で
なんでもかんでも我慢しようとする」

「してない」

「心配かけたくないとか思ってんだろ」

実はその反対なんだけど

「その考えが心配だよ、オレが側に居な
がら気付いてやれなくて……それでニノに
なんかあったらオレはオレを一生恨むわ」

リーダーがマジな目でオレを見た

「なんかってなに?」

「体だよ、どうしたってニノの方に負担
掛かっちまうから……痛い、とか辛いとか
あったら可哀想だし」

「……オレの体心配してくれてるの」

「当たり前だろ」

最近なんのいたわりも気遣いもないから
なにも思ってないんだとばかり……

「だから見せろ」

「ああ、あれね、嘘」

「嘘?」

「最近さあ、なーんか冷たいリーダーに
心配して貰いたくて嘘ゆっただけ」

「……お前」

「ごめん、て、でも、ああでも言わなきゃ
終わったあと構ってくれないんだもん」

「構う?オレが構うとベタベタすんな、て
怒るのニノの方だろが」

「そうだっけ」

「そうだっ……、てお前は、あ?なんだあ?
自分棚にあげてオレ責めんのかよ」

その通りだ、あまりに正論だから
反論する余地がない

ここは甘んじてリーダーの怒りを
受けようと黙ってたら

「ま、なんもなくて良かった」

それ以上なにも言わないで鼻にシワを寄せて
笑ってくれた

「で?昼メシがどうの言ってたけど」

「あ、うん、なんか作るよ」

さっきまで作る気なかったのは内緒だ

「いい、いい、確か冷凍のチャーハンが
まだあった筈だから、そんでいい」

そんなのあったかな、と冷凍庫を開けると
いつ買ったかも覚えてないチャーハンの袋
がひしゃげた状態で出てきた

「な?あったろ」

「食べ物の記憶すごいね」

「ふはは」

雨が降ってきた


リーダーと2人まったり過ごすには

悪くない天気だ。




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ありがとうございました。