妄想です。
6月です。
お付き合いよろしくお願いいたします。



アネモネ~記憶#25



S


び、びっくりした、、、
いつの間に、、、



いやでも勝手に入ったのは俺




「すいません
私の知り合いがこちらに
いると、連絡が」



「知り合い?
あなたの?」




「はい!
あの、に、にのみ」



「あーダメダメダメ
名前とか素性とか聞きたくないのよ」



きゅん///


あ、なんだろ



絶対この人
いい人だ




じゃあ、と、



スマホを取り出して



ニノの画像を見せる



「この子なんですが」




チラっと画面を確認してくれて


少しキツイ眼差しで
「あなた、サトシ?」




「え?いえ、え?でも、どうして、
え?その名前」




「違うならいい」




さっきより少し優しい顔になって、


クイッと、顎で
部屋の隅のソファを指す




小さな塊




ほっ




ニノ、、、、、、、





「近くに行っても?」




「off course」




軽く会釈をして
ニノを確認しにいく



その小さな塊は
なんの罪のない顔をして
スヤスヤと眠っていた



「ニノ、、、、お前、、、」



やらかいニノの頬っぺを、
フニフニと、指の背でなでる
きん、ぱつ?
あ、ウイッグか
変装でもしてたのかな、めずらしい、、、



それに、
さっき、あの方、
智くんの名前知ってたのは、
ニノが話したんだよな



「あの、この子は一体どうしてこちらへ」



うーんと、 
少し渋い顔してから
まぁ心配で探しに来たのよね



っていいながら
少しずつ話してくれた



「最初はね、うちのマンションの外で
拾ったのよ」



「マンションって、
もしかして○○ですか?」




「yes」




軽く鼓動が早くなる




「ひ、拾ったって」




俺の目を逸らして
ニノの方を見て



言ってもいいのよね?って、




「外で、、、外で、寝てたから」





あぁ、、、ニノ、お前また、、、、





ぐっと、握った拳に
力がはいる






その後が更に衝撃だった





ニノ、守ってやれなくて





ごめん