妄想です。
6月です。
お付き合いよろしくお願いいたします。



アネモネ~記憶#21


N





それから何度となく、

きんちゃんさんのお店に

お邪魔するようになった




記憶がとぶときもあるんだけど

前より落ち着いてる気がする





それは

きんちゃんさんの

優しさ、のおかげなのかな





おーちゃんの

マンションの前で眠ることも

少なくなった






と、思う





思ってはいるけど、

マンション前にいる時は、




きんちゃんさんに

お店に誘われて、

またあったかいスープをいただいたり

お酒をいただいたりしてる






あ、きんちゃんさんに

なんとなく

なんとなくだけど~

ほらここにいる時は、ね、




って、





金髪のウィッグを被らされて

薄い色の入ったサングラスを

掛けられる





「別に大丈夫だよ?

ここ変な人いないし」




って言っても




「ダメ!ダメったらダメっ!!」



って毎回





ふふでもほんと

ここ居心地いいんだよなぁ






ガヤガヤと今日は凄く混みあってて

きんちゃんさんと

バイトくんが忙しそう





お邪魔だろうし

帰ろうかなぁ、、、、、、って思ってたら





コトンと、

「隣、いいですか?」






「あ、はい、、もう帰るん、、、、」





!!!!っ





、、、、グラスを持つ、




その手が





凄く綺麗で





誰かに、凄く、似て、て、、、






クラッ、、






ガシッ、おっと、






僕の、体に触れる

その手に






また見蕩れる






「大丈夫ですか?」







「///あ、はい、、、、、」







「良かったらもう一杯、

付き合ってください」






と言われて、

帰りそびれてしまい、







また椅子に座った