妄想です。
6月です。
お付き合いよろしくお願いいたします。



アネモネ~記憶#20


N





「大丈夫?

お水にする?」





ドキドキと心臓がうるさい






「あ、はい、いただきたいです」






コトン、、、、

どうぞ






ありがとうございます


こくん


あ、冷たい


こくんこくんこくん






美味しい






「あぁ、もう垂れちゃって」





僕の顎につたう水を





目の前の人が

拭いてくれる






あなたは、、






ん?






今は、その姿ですが、






そうね






そういう、性別とか






、、、、、







そういうので







、、、、、







人を好きにとか








ならないわ







じゃあ。もし







拭いていた手を止めて

じっと僕を見つめてくれてる

その目は 優しいけれど

奥の方でギラッと光る







僕を









僕を、









知らないうちに

流れてた涙を






そっと指で拭いてくれて






ほっぺにチュッ///って、、、、







「あ、の、、、」





「わんちゃん、疲れてるのよね

ね?ヨシヨシ

そろそろお店開けるから、

もう少しゆっくりして行きなさい、ね?」





そう言って、

僕から離れていった

背中を見つめながら





僕、何を言おうと思ったんだろ、、、





さっき、

ヨシヨシと頭を撫でてもらったのが




嬉しかった





うん、






嬉しかったな、、、、、、