いや。もう。

これだけは避けたかった。




嫌だなぁと思うことが現実になる能力でも持ってるのかな?と思うほどに、わたしの嫌な予感は当たってしまう。





はい。また入院です







外泊期間およそ10日間。



短すぎる外での生活。


そうすると考えずにはいられない。



ここちゃんにとってなにか悪いように過ごさせてしまったのではないだろうか。







この週末はわたしの実家で母が退院祝いをしてくれる予定だった、


ケーキだってみんなで食事できるお店だっていろいろ用意してくれていた、



子供の浴衣姿は可愛いですよとここで知り合ったママさんに教えてもらって張り切って買った、


それを着て遊びに行くつもりだった、






…だった、だったのに!!!!



それなのにそれなのにそれなのに!!!!!






くそ。くそくそくそ。



語彙力皆無すぎてくそとしか言いようがない。




なにが悪いのかわからないから神とやらに怒りをぶつける。くそ。くそくそくそー!!


わたしにとっての神は怒りをぶつける先でしかないですすみません。










朝方4時頃、いつもなら朝までぐっすりで一切起きないここちゃんが何故かぐずって起きる。



身体がぽかぽかしていて、あー寝室暑いもんなぁと寝ぼけながらおもう。



7時半、朝ごはんを用意しているとここちゃん自分からベッドを降りて自分で排液バッグ抱えてリビングに向かってくる。




朝からたまんねーな可愛いーな!!!




と思って抱き締めると、




あ、あつい。


これは完全によくないあつさ。



触ってわかる。熱がこもってるとかじゃない、身体の芯からくるいやーなあつさ!






熱を測ると案の定38.5度まで上がっている、あーこれは入院だわと、予約していたここちゃんの歯科検診キャンセルして、


泣きながらキャリーケースに入院の準備してK大病院に電話、来てくださいとのことですぐに向かう。





相変わらずその道中は健康で幸せそうに見える家族を心の中でちくしょうあいつらめと呪う。


こんな性格だからよくないんだ。







病院に着くとすぐに採血とエコーを救急なのにすんごくスピーディにやってくれる。ありがたい。




今回の採血では肝機能が上がっていなくても炎症反応が少しでも高ければ入院対応にしてもらおう。


今まで入院回避できたーとぬか喜びして結局悪化して苦しんでた、今回は絶対に入院から逃げない!戦う!!!





…と決意して採血結果を聞くと、



AST334のALT462とまさかの爆上がり!!!


だけどCRPは0.45、しかも細菌反応を示すプロカルシトニンは0.17とほとんど反応なし。





いつもの数値と逆で相変わらずもやつく。


これ胆管炎ですかいつもと出る数値が逆なんですけどと聞くも、胆管炎だと仮定して入院治療しましょうと。




入院になるのはもう覚悟してたからいいんです、でもやっぱり一番辛いのは絶食!


熱が下がって48時間経過するまでは何も食べられない。





うううー辛い。また苦しい思いさせてしまう。この子がなにしたっていうんだ。



炎症反応上がってないなら細菌はいないんじゃないのかなぁ。ううう。




…と、ぐずぐず泣いてたら1年前のことを思い出す。



同じように炎症反応上がってなかったけど胆管炎を疑ってでも結局違ったことがあった、あれは予防接種の副反応のとき。





…あれ。


そういえば2日前に水ぼうそうの2回目の予防接種してる。



生ワクチンだから副反応までに時間がかかることもあるみたいだけど、2回目だから発熱も出やすいはず。





と、僅かな期待をして先生に申し出て、一旦朝まで抗生剤はなしで解熱するかどうかみることに。




確かに副反応で発熱が起きることはあるらしいし、前回のこともある。


ただ、肝機能が400にまで爆上がるのはなにか別の理由がありそう。




…とのことで、レントゲンもとってもらいエコーの結果と合わせて主治医と話し合う。





・今日のレントゲンの結果ではチューブの長さが戻ってた。前回千切れて見えたのは見え方の問題だった。なのでチューブが要因になって発熱を起こしたのではなさそう。


・エコーでは今まであった嚢胞は全体的に小さくなっていたけど、左側に1センチ台の嚢胞が新しくできている。今回の肝機能爆上げの犯人はコイツだろう。


・明日の朝熱が下がれば胆管炎ではないとし治療は終了。下がってなければ胆管炎の治療をし、それがまた悪化していくようならこの入院での再手術もありえる。


・手術の選択肢としては残りの嚢胞全てにPTCDをするか、腸管吻合をするか。PTCDは手術するうちの何個かは外ろうのみになるだろうからデメリットがあるし、腸管吻合はいくつもの嚢胞に吻合するのは前例がない。


・願うのは明日熱が下がり、経過観察とともに新しくできた嚢胞が消えること。それらがうまくいかなければ移植の選択肢もある。







…と、今回も相当ショックなことばかり。





残りの嚢胞全てにPTCDってチューブ3本とか4本とか?


管理の煩雑さもあるしそのうちのどれがどう悪さしてるのかわかる方法あるの?不安すぎるし全然現実的じゃない。




じゃあ外科チームの得意な開腹?


執刀医が放射線科ではなくなるからやりとりはスムーズになるだろうけど、3つ4つの嚢胞に吻合するのはあまりに移植のときにリスクになりすぎる。





先が見えない。


1歩先すら見えない。




いや先が見える人間なんていないんだけど。











はぁ。天使の寝顔見ながら寝ます。


おやすみなさい。