「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ---」
ドイツの哲学者・思想家であるニーチェの言葉。
羽生結弦という存在を、深くのぞこうとする時、
そこにある苦悩や葛藤に気づくかもしれない。
同時に、それらが自分の中にあることにも気づき、
耐え難い苦しみを感じるかもしれない。
それでも、羽生結弦を見つめることを止められない。
なぜなら、その深淵には、これまでの輝かしい栄光、
そして、未来への道も見えるから。
決して私の手では掴めなかった
大きな希望の光が見えるから。
時に、
のぞき込む覚悟もない者たちが近寄ってくる。
淵の周りで騒ぎ立てる。
しかし、彼の本質は少しも変わらない。
しつこくまとわりつく騒音に耳を貸す価値もない。
羽生結弦の深淵をのぞく時、
私たちの本質ものぞかれているのだ。
その覚悟はあるだろうか。
今、その覚悟を持ちたいーー。