75歳で認知症と診断され、医療保護入院→老健→入院を経て、2024年5月、77歳で亡くなりました。
それまでの経緯とこれからの事を記録していけたらと思っています。
母が亡くなった事をどの様に記載するのが正しいのか、この数日考えて来ましたが、
医療に対する考え方や死生観も皆さん一人一人違うと思うので、このブログを書く事で誰かに嫌な思いをさせてしまったり、今、必死で1分1秒介護と向き合っている方々を傷つけてしまう様な事があったら本当に申し訳ないのですが…
私の個人的な意見だと思って、温かく読んで頂けたら、本当に嬉しいです
担当のお医者様と手術のお話しをしてから3日後、病棟の看護師さんから
『お母様が大変な状態なのですぐに来てください』とお電話がありました。
『何分ぐらいでこれますか?』との事。
これは相当大変な状態だと思いましたが、我が家から母の入院している病院までは高速を使っても1時間以上かかります。
『今からすぐに出ますが、1時間以上はかかります』
『1時間!安全運転で来てください』
病院へは旦那も付き添ってくれ、運転もしてくれました。
病院へ向かう途中、父の時は『そろそろ…』と言われてから何度も復活を繰り返していたので、今回もそんな感じかな?と思っていたのですが…。
病院に着いた時には既に亡くなっていました
当直の先生のお話しだと、誰にも気付かれる事なく、心臓が止まってから気付かれたそうです。
『心臓マッサージを続けていますが戻られません』
『もうやめて下さい』
コロナに罹患していた為、人生初の防護服を着て母に会いました。
『良く頑張ったね』
よく考えたら母はもう何年も色々な事を頑張っていたと思います。
体に繋がれたイレウス管や中心静脈栄養をすぐに抜いてあげたい気持ちでいっぱいでした。
死因が分からない為(コロナや腸閉塞が原因では無いとの事)死後CTと解剖を勧められましたが、〝解剖は絶対にしない〟と決めていたので、CTだけ撮ってもらいましたが、死因は分からず、死亡診断書には〝不詳の死〟と記載されました。
本来なら心臓マッサージもして欲しくなく、その意思も伝えてあったのですが、病院の方針として、腸閉塞(入院した原因)が悪化した事によるものなら延命治療はしないけど、原因不明での急変の場合は、家族の同意なく、心臓マッサージもして、人工呼吸器も付けるそうです
今回、母の場合は心臓マッサージで戻らなかったから人工呼吸器を付けられる事は無かったのですが…。
当直の先生の説明では亡くなる当日の朝も先生と普通にお話しが出来て、看護師さんからの話では1週間前には歩いてトイレにも行けたとの事。
私とも4日前の面会で普通に話したばかりでした。
コロナに罹患していたので、誰にも看取られず個室で一人で逝ってしまったと思うと可哀想にも思いますが、プライドの高い母が望んでいた最期だったのかもしれません。
『長い間チューブに繋がれて生きたくない』と常日頃言っていた母。
これで良かったんだよね?