75歳で認知症と診断され、医療保護入院を経て、老健入所中の母を見守る40代娘のあたふたブログです
現在お世話になっている老健さんには、もう結構長い間入所させて頂いていて…
『そろそろ次の施設を探してもらえると…』との事で…
現在の老健さんには、本当に本当にお世話になりっぱなしで。
私が今の私の暮らしを取り戻せたのも、本当に老健さんのおかげ
今の施設に入れなかったら、私の抑鬱状態は完全なる鬱になっていたと思うし、母との今の穏やかな関係も絶対に築けなかったと思う
だからこそ、出来る限り早く次の施設へ移動する事が、私に出来る一番の恩返しになるはず!
との思いで、グループホームを3件申込してきました
そして、そのうちの1つのグループホームから『もうすぐ空きがでるかもしれません。また確実に決まったら3日後くらいにお電話します』とのご連絡が!
本当に入居できるかも!という思いと、移動先の施設に母は馴染めるのかな?とか、母には何て説明するのが一番いいのかな?とか、期待と不安の入り混じった3日間で…。
そして、3日後…
『本当にすみません。今回はご入居頂けなくなってしまいました。私がフライングして期待させてしまってすみませんでした』
いやいや、この事も私が原因なんです
グループホームの見学に行った時〝今の老健さんに本当に良くしてもらったので、出来る限り早く移動する事で恩返ししたい〟と熱弁してしまったので…。
『あ~、そうなんですね~』
私、すごく残念そうな声を出してしまいました
『実は、長期に入院されていた入居者さんがいらっしゃって、体調が悪くてグループホームには戻れないというお話だったんですけど、劇的な回復をされて、戻れる事になったんです』
なるほど!
私って、何て自己中心的な…
その方のご家族からしたら、この何日も、今後の事や親御さんの体調の事で、毎日不安な思いで過ごされただろうし…
それなのに、私は『あ~、そうなんですね~』って、すごく残念そうな声を出してしまって…
『あぁ、そうなんですね。すみません。私、自分の事ばっかりで。それは良かったですね』
『またの機会がありましたら、ご連絡させて頂きますので。今回は本当にすみませんでした』
『とんでもないです。本当にありがとうございます。また今後とも宜しくお願いします』
と電話を切ったのですが…
なるほど…
〝施設の入居を待つ〟という事は、〝そこに入居されている誰かが退去されるのを待つ〟という事で…
退去されてご自宅に帰られるという幸せな事はほとんど無い様な気がしていて…
何だか私の自己中心的な思いや、思いやりの無さや、考えの足りなさを思い知った出来事でした
もし今後、入居できる事になった折には、この気持ちを忘れずにいたいと思います。