第十一章第五話ぺこは、川の中の草むらに一匹だけ大きな光を放つ蛍を見つけた。フワーッと飛び上がるとぺこのそばまでゆっくり波を描きながら飛んできたーっ❗ーーーぺこの目に涙💧ーーー蛍に癒されて、孤独と緊張が解けたからか、泪が止まらない。螢はぺこのまわりを飛びながら ーー自分を信じて進め❗ 気にするな❗ ーーと絞り出すような微かな声でささやいて木立の中に消えていった。