第九章二十九話夜が明けて朝日が雪をとかし始めたとき、ぺこは目を覚ましました。孤独と不信感、失望と、負の三要素に襲われて、ぺこは身動き出来なくなっていたのです。障害者や森の仲間たちと一緒に、人の心を癒す仕事を……というのが原点なのに、行政や福祉や資格やと考えるからがんじがらめになるんや❗心や癒しやって、法律の中に無いわ❗ 理屈や計算で説明するもんでもない。実行あるのみ❗3年間探したけど、これが答えやわ