大雪の積もったある日、夜中にストーブの石油が無くなったのでぺこは入れに行こうとして石の階段を滑り落ちて意識を失います。山小屋で待つ2匹のワンコがその物音で大騒ぎをしています。いち早く駆けつけたさくらがぺこの顔をなめたり、前足で体をゆすったり、長い耳をくわえて引っ張ったりしています。雪がシンシンと降ってくる中、懸命にぺこを起こそうとするさくらが「キュ~ンキュ~ン」と鳴き始めました。山小屋でもさくらの声に反応してさらに大きな声で2匹が鳴き続けます。やっと目を覚ましたぺこは山小屋に戻って毛布と布団にもぐり込むと3匹も一緒に添い寝をしてぺこを暖めます。