※個人的メモの延長なので間違ってるかもしれませんが、ご容赦ください。

※気が向いたら随時更新します。

 

(2024年2月8日)MBO発表。TOB価格は1株当たり1,089円。公開買付者は投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループ傘下のPTCJ-5ホールディングス。公開買付代理人はみずほ証券。

 

▼事業内容

精神障害者向けの就労支援がメイン。

▼ビジネスモデル

行政からの給付金が収益源。支援者の就職期間が長いほどインセンティブが増える。

▼注目した理由

  • 23年度ヘルスケア事業撤退で赤字となり、株価は1年半で1/3に…。しかし、本業の収益力が損なわれておらず、撤退したヘルスケア事業の債権回収が終了すれば業績と株価は右肩上がりか。
  • 中期経営計画の26年度目標(24年度比)が、売上高 124%、純利益 181%、事業所+63拠点。現時点では達成確度が高そう。
  • IRへの力の入れ方が本気。業績及び株主との信頼関係回復に注力していることが伝わってくる。
  • 雇用者の法定雇用率は、2023年の2.3%から2026年には2.7%まで段階的に引き上げられる。雇用者側への行政支援も予定されており、事業環境は良好か。
  • プライム上場維持基準である流通株式時価総額が、ヘルスケア事業撤退の影響による株価急落より未達(79億円 / 100億円)の状況。2025年3月末までに+21億円以上を計画。株価向上対策(自社株買い、増配など)の実現に期待が持てる。

▼懸念点

  • 事業撤退による債権回収にて、当該の競売物件が想定以下の値段(※)で売却された場合、業績悪化により一時的に株価が下落する可能性がある。
    (※)物件の査定価格は、債権として資産計上している17億円以上とのこと。(仮に売却価格が半値になってしまうと、24年度の利益が吹き飛んで赤字で着地…も、株価が下がれば買い場か。)
  • (2023年11月2日)競売を取り下げ、債務弁済契約合意。NPJ社が大手都市銀行から15億融資獲得。債務計19億中7億を今月中に即時返済。残り6億は1年間の分割返済。さらに6億は24年11月に一括返済予定。一括返済確認後、特別利益として約6億円を計上予定。
    競売結果次第では中計の下方修正リスクがあったが、同契約により懸念後退。
  • 2024年度、厚労省「障害福祉サービス等報酬改定」の内容如何によっては、改定前比で利益率が低下し、中期経営計画の下方修正が発生する可能性あり。

▼その他

  • 三井住友トラスト・アセットマネジメントが保有比率10%超の大量保有報告を提出。
  • 競合は、7366 LITALICO(業界1位)、9346 ココルポート(業界3位)。就労支援の事業規模においては、LITALICOと大差なし。