あの夏の日
あの場所に
明るい
おひさまのような
あなたの
笑顔がありました
わたしは
あなたの
そのすこし
はにかんだ
まぶしい
笑顔に
どれだけ
元気を
いただいているか
あ・り・が・と・う
季節はうつりかわり
秋の日の午後
あなたは
2000㌔もの
はるかから
わたしたちを
たずねて
くれました
あの島の
あの段々畑に
気品に満ちたドレスを
身にまとったような
あなたの
美しい
だけじゃない
たくましい
姿がありました
あさぎ色の
うすく
透き通った
天女のような
美しい羽を広げて
わたしたちの間を
かろやかに
舞い踊ってくれました
あなたが
そうして
毎年
逢いにきてくれ
その美しい舞を
披露してくれることに
わたしは
どれだけ
喜びを
いただいていることでしょう
また
わたしも
一年
元気で
いようと思えるのです
あなたの旅が無事に
この先も
続いていくことを
こころから願い
また来年も
逢いにきてくれることを
楽しみに
別れを惜しみました
遠いとこ
逢いにきてくれて
あ・り・が・と・う
よく晴れた日
おひさまが西のお空にかえるころ
あるお山のてっぺんに
Kさんはたっていました
眼下には
夕凪の周防灘
こんなにも
美しい海を
わたしは
しりません
黄金色にひかり輝く海
このような
風景に
出逢えるのは
Kさんが
気象のこと
地理のこと
いろんなことに
精通しているからだと思います
き・せ・き
の
一枚
それは
き・せ・き
では
けっして
ないんです
Kさんの映し出す世界
ひかりとかげがつくりだす一瞬のきらめき
ひかりのみち
の
そのさきには
折り重なるように
かっこいい
あこがれてやまない
九州の山々が
ぽっこり
と
うかんでいました
わたしの
愛するひかりの海です
見せてくれて
あ・り・が・と・う
季節は
かけあしで
すすんでゆきます
気がつけば
こんなに
山々の木々が
輝いていました
あなたは
ほっぺをそめて
可愛らしく
笑いかけてくれました
また来年も
大好きなこの場所に
あざやかに
色づいた
大好きな
あなたに
逢いに
来られるように
と
願いながら
わたしは
足どりが
重くなった
母のからだを
しっかりと
支えて
一歩
一歩
歩いています
そう
一歩でも
まえへ
そう
すこしでも
陽のさすほうへ
いつも
いっしょに
いてくれて
あ・り・が・と・う