咲き始めた梨の花に見惚れながら

自転車で走っていると梨畑で作業している方が。

 

 

「何をされているんですか?」とお聞きしたら

「畑に入って良いよ😀」

そしていろいろ教えてくださいました。

「梨の花粉をとっているんですよ」

「今年は中国で梨の病気が出て、花粉が輸入中止になったから

日本国内でやりなさいということになりました」

 

 

花粉の取り方は花の中心にある赤い点々を小さい機械にかけて

集める(米の脱穀機みたいなもの)

集めた赤い花粉の実を25°〜28°の環境に2昼夜置いておくと赤い実

が割れて花粉が出てくる。

 

 

その花粉を綿がついた耳かきみたいなもので

雄花の芯につけて受粉させる。

この緑の膨らんでいるところが梨になるところです

 

 

花粉をつけなくても、自然に交配して実ができるのもあるが

つけないと実にならないものにはつけます。

特に新高梨は花粉をつけてやらないと実をつけない。

 

 

風向きによって花粉が飛ぶところは自然交配するところもある。

今頃は西風と北風が吹くからそこも考えて交配させる。

本当は全部人工授粉すれば良い実がなるが

全部はできないので自然に任せるところもある。

 

 

腰につけた袋には家に帰って赤い花粉をとるための花が。

 

 

お忙しい中、

作業の手を止めて、わかりやすく丁寧に説明してくださいました。

ありがとうございます。