更新頻度が減っていますが,久々に書きます。
又吉が芥川賞をとってノリにノッテいるということで,
火花読んでみました。

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あらすじ
主人公の「徳永」は,売れない芸人。
熱海の営業で,癖のある先輩芸人「神谷」と出会う。
常識破りで,自分が面白いと思うことを追及する神谷。
相手が赤ちゃんであろうと,いないいないばぁをせずに
本気の笑いを見せつけようとするタイプです。
 
そんな神谷を慕い,神谷と過ごした青春の日々。
芸人とは何か,本当の笑いとは何か…
芸人だから書ける作品が,ここにあります。
 
 
 
にんじんの感想
ピースのネタは前から好きで,
又吉の芥川賞受賞は嬉しく思っていました。
そんなわけで,今回火花を読んだのですが,
芥川賞ということでハードルが上がってしまった
というのが正直な感想です。
 
 
 
冒頭の描写などは,かなり文学的です。
(引用します) 
  
大地を震わす和太鼓の律動に,甲高く鋭い笛の音が
重なり響いていた。熱海湾に面した沿道は白昼の
激しい陽差しの名残を夜気で溶かし,浴衣姿の男女や
家族連れの草履に踏ませながら賑わっている。

 
この後も,情景描写に力を入れていると感じる部分が
色々と出てきます。 
 
 
 
ただ,芥川賞となると,そこまでの内容だったと言えるかは
微妙なところです。 
 
 
 
芸人の物語なので,芸人の気持ちがよくわかります。
「芸が面白くない。」などネット上での批判に対して,
徳永目線で語っている場面もあるのですが,これは又吉自身の
気持ちなんだろうなぁなどと思いました。
 
 
 
所々にボケがちりばめられているので,思わずクスッとしてしまう
場面もあります。
 
 
 
笑いに対する考え方は,芸人ならではだと思います。
芸を見る側と演じる側では,天と地ほどの差があります。
そのあたりを的確に表現していると思いました。
 
 
 
興味のある方はぜひどうぞ。
 
 
 
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