最近読んだ本についての記事が、
なかなか書けない状態だったので、
一冊記事にしたいと思います。
今回読んだのは「伊坂幸太郎さんの重力ピエロ」
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私は今まで、伊坂幸太郎の本は「週末のフール」
1冊しか読んだことがありませんでした。
伊坂作品は、色々な人から面白いといわれ、
ブックランキングでも上位に入っているので、
読んで面白いというのはわかっていたのですが、
なかなか買う機会がありませんでした。
そんな中、ようやくいくつか購入し読み始めました。
まず最初に読んだのがこの「重力ピエロ」です。
「春が二階から落ちてきた。」
この文章からストーリーを始めるという書き方から、
筆者の文学センスが伝わってきます。
春が落ちてくるとは何を例えているのだろう…
読者の想像力を膨らませる面白い表現です。
主人公の私「泉水」と弟の「春」。
英語にするとどちらも「spring」。
兄弟だから関連のある名前…。
親が願いを込めてつけた名前です。
ところが、2人が背負った人生の重荷は、
あまりにも大きいものでした。
ネタバレになるのであまり中身は書きませんが、
重荷を背負っているにもかかわらず、
それを感じさせない前向きな生き方をする登場人物に、
とても魅力を感じました。
「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」
これは、苦しみながら生き抜く「春」が喋った言葉です。
小説の中の「春」という1人の人物の台詞ですが、
伊坂さんの思いが伝わる表現でもあります。
また、筆者は英単語のユーモアセンスも優れています。
兄弟の名前を「spring」もそうですが、
「Arson」の話は、本当によく考えているなぁって感動しました。
そして、重力ピエロというタイトル…
小説の内容とマッチしたタイトルですが、
タイトルからだけでは中身は想像できません。
読み終えた後に、なぜこのタイトルにしたのかを
理解することができる作品です。
私は面白いミステリー小説は2回読むことにしています。
東野圭吾作品は、ほとんど2回読んでいます。
1回目は純粋な読者として、
2回目は筆者の意図を読み取りながら…
そうすることで、同じ本でも違った文章に見えてきます。
「重力ピエロ」も正にそれでした。
こんな序盤で、この文章が書いてあったのかぁ…
ここの表現はこれを言いたかったのか…
様々な伏線に気付くことができるのも小説の魅力だと
私は思っています。
まだ読んでいない方は、是非一度読んでみてください☆
そして、感想を語り合いましょう
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