現在MAPセンサーは負荷軸(吸気負圧)のため1つ付いています。

点火と燃料制御は同時点火、グループ噴射を使っています。
1・4番と2・3番の点火と燃料噴射を一組にして制御します。

従来の4気筒のバイクはコイルが2つなので同時点火が普通でした。

ダイレクトイグニッションのバイクは独立点火で圧縮上死点でで点火していると思います(知らんけど)


クランクに付けているパルサープレートでは1・4番の上死点は判定できますが、
吸気工程の判定はできません。
(細かい説明は面倒なので4サイクルエンジン、4気筒エンジンの仕組みを調べてください)


車とか2000年代のバイクのエンジンではカム角度センサーが吸気カム側に付いているので吸気工程判定が可能です。
GPZのエンジンにカム角度センサーを付けようかと考えましたが、ちょっと難しいそうなので別の方法で進めます。

独立点火とシーケンシャル噴射制御へ仕様変更してみたく、
吸気工程の判定できる仕組みを導入します。

独立点火にすることでイグナイター内蔵型のダイレクトイグニッションコイルが使えます。
点火システムがシンプルになるのとドエルタイムが長めのコイルが使え、点火パワーを上げることが出来、燃費・パワー両面でメリットがあります。
プラグの点火回数も1/2になるので寿命も倍になります。




シーケンシャル噴射は低回転では各気筒毎に噴射するので無駄が減るとか思いますが、
比較的回して乗るのでどこまでメリットがあるかは不明。


まあ、意味とか価値は別にして「やってみたい」ってことです。

吸気工程の判定の為にMAPセンサーを追加で取り付けます。

まずは、センサーが追加されるのでステーの設計、作成です。
CADでシコシコ製図します。採寸と配置のデザインを考えるのに意外と手間掛かってます。


薄さを優先したのでステンレス1㎜厚で切って削って作成しました。


負圧ホースは既にMAPセンサー用に使っているので、1番ポートに追加で負圧ホースのニップルを追加します。
ここは貫通していないので1㎜のドリルで空けます。
1㎜が妥当なのかは不明ですが、1㎜以下のドリルの歯も無いし、縮小は出来ないので負圧が取れないようであれば拡大するか、
オリフィス入れて対応します。(FCRとかTMRに穴空ける勇気はないです。インジェクションボディは安く入手出来ますから)

ボール盤使って1㎜の穴を垂直に空けました。鋳物のアルミなので柔らかいですね。


作成したステーとセンサーを取り付けます。


配置もいろいろ悩んだ結果、これです。一番コンパクトで配管が短いです。

ECUの配線を作り直した際に追加のMAPセンサー用の配線も仕込んであります。


後は、シーズンインして色々仕込んだ設定がうまく出来ていれば、
LINKの設定をチョイチョイして、シーケンシャル噴射に仕様変更です。

ダイレクトイグニッションはバイク用のコイルだとドエルタイムが小さいので
35GTRとか800馬力仕様で使えるコイルを使いたいな、と選定中。

まだまだ遊べるフルコンです。