忘れちゃう前にLINKの設定方法の備忘録を。

99.9999%のバイク乗りには無関係な記事。
きっとこういうのはみんカラに書いたほうがいいんだろうな。

10年後のキャブ車乗りの為に。。。書いておく。

LINKに限らずECUセッティングでやった方がいいことがあります。
ロギング。ECUの内部で管理している情報をログに残すこと。

このログの情報がセッティングする上ですべてで(車のようにシャーシダイナモとか同乗セッティングは別)
ログの内容次第でセッティングによる仕上りが変わってきます。

フルコンでエンジンを掛けるまでなら点火時期、燃料噴射量、エンジン回転、水温、吸気温、マニホールド吸気圧、スロットル開度ぐらいが最低でもログに残ります。

追加で取った方がいいのは以下の三つかと
・AF値、空燃比
 これが無いとインジェクションのセッティングは出来ないでしょう。
 キャブのようにざっくりなセッティングではまともに走りませんから、インジェクターの噴射量の調整には必須。

・速度
 回転のみだと50キロの6000回転なのか、100キロの6000回転なのか区別できません。
 低速と高速ではセッティングが変わりますので、あった方はいいです。
 
・ギア、シフトポジション
 スピードが分かるだけでなんとかなりますが、
 2速なのか3速なのか、5速なのか6速なのかログに残るだけで走っている状況が分かるのでセッティングの手助けになります。
 

今回はLINK G4Xに空燃比をアナログ入力で設定する方法。
(CAN入力でもできますが、まだ実績がないので今度。)


【用意するもの】
AF計で0-5Vのアナログ出力のある物。
私のはPLXの空燃比計を使っていましたが、これもアナログ出力がありました。
調べた限り、PLX、AEM、イノベートはあります。

配線の設定は
AF計にアナログ出力の配線があるので、それをLINK本体のAN入力に直接接続するだけ。
私のは22番ポートのAN電圧2に接続しています。


LINKの設定は以下のように。
ラムダ1と電圧2を紐づけます。
較正はCalテーブル5を使用します。

Calテーブル5はPLXのアナログ電圧とAF値のテーブルをユーザで作成したものです。
イノベートとかAEMはLINK内部に規定のCalテーブルがあるので個別作成は不要です。

アナログ入力値はマニュアルに記載されています。
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&ved=2ahUKEwiz1o-LnZf8AhWkt1YBHdfLCS8QFnoECB0QAQ&url=https%3A%2F%2Fwww.tomei-p.co.jp%2Fdealing_brands%2Fplx%2Fdownload%2Fdm_6_afr_manual.pdf&usg=AOvVaw17CNDwNeUwcvXzSEGexPqP


このグラフを読み取り、Calテーブルに変換します。
AF10の時:0V
AF20の時:5V
です。
作成したテーブルがこれ。

PCLINKでもリアルタイムで確認もできますし、
ログ上にも保存されます。



補足
AEMのマニュアル

AEM

https://www.trust-power.com/wp-content/uploads/2021/04/AEM-30-0300%E8%A8%8217.10.31.pdf

 


AEMの場合標準でテーブルが用意されていますが、数値データも公開されています。