長男を出産してすぐに
県外在住の母親に手伝いに来てもらった
父親は自宅療養中だったので
母親がこちらにいる間は入院させてもらった
母親は10日間ほど滞在する予定だったが
父親の状態が悪化しており
心配だからと5日目に帰宅していった
世間はGW真っ只中だったが
夫は仕事
ワンオペで長女長男の育児。。。
出産して1週間で長女と長男を公園に連れて行ったりと
ゆっくり過ごすことは出来なかった
母が帰宅して数日後に
父がホスピス病棟へ移動したと連絡が来た
日に日に状態が悪くなっていると聞き
夫と長女と生後2週間の長男を連れて
高速片道3時間の実家へ向かった
面会に行くと
父親は長女と長男を見て
「かわいいな〜。」と笑顔になった
絞り出したような
か細い声
痩せ細った体
支えがないと体を起こすこともできなくなっていた
生きて会えるのは最期だと思った
帰り際に父が手を差し出して握手を求めてきた
普段そんなことをする人ではないので驚いた
意外に力強い握手だった
次に夫の手を握り
目を閉じたまま
「娘のことお願いします。お願いします。」
と呟くように繰り返し言っていた
父親ももう自分が永くないことを分かっているのだなと思った
最期になると分かっていたけど
父親に
「また来るね」
といって病室を後にした
面会から3日後に父は亡くなった
母親、兄、私で最期を看取ることができた
いつ呼吸が止まったか分からないくらい
眠るように逝った
65歳までずっと仕事を頑張ってきて
これから第二の人生を楽しむはずだったのに。。。
子どもたちの成長を見てもらえないのも残念
まさか60代で亡くなるとは思っていなかった
もっと色々な思い出を作ればよかった
私は父親にとって冷たい娘だったからかわいそうだったなと
色々後悔が残った
仕事大好きで天職だといっていた父親
家族のことなんてほったらかしで
休日に家にいたことなんてほとんどなかった
そんな父親だったけど
家族のことは父親なりに愛していたのだろうなと思った