火葬は退院日の午後からだったので


家に連れて帰ってきた



帰る途中


夫の希望で


桜が満開の公園に数分ほど寄り


私、夫、長女、赤ちゃんで花見をした。




帰宅後


棺の中に花を敷き詰めて


折り紙、写真、私と夫それぞれからの手紙を入れた




お菓子やおもちゃを棺の周りに置いて


しばらく家で過ごした




夫は退院の迎えに来てからも


車の中でも


帰宅してからも


ずっと泣いていた





午後になり火葬場へ行き


最期のお別れをした。



火葬場の職員から


骨が残るのは難しく


何も残らないかもしれない



棺の中は赤ちゃん以外は何も入れない方が


骨が残る可能性があがると言われて



棺の中の花はそのままにして


他のものは棺の外に置いた





火葬炉に入って行く棺に向かって


夫が泣きながら


「愛してるよ!また戻ってきてね!待ってるよ!次はもう絶対に離さないから!」


と叫んだ。




私は


あなたを殺した私の元になど絶対に戻ってこないで



天国で神様の愛に包まれながら安らかに幸せに過ごしてね



ごめんね


本当にごめんね




と心の中で思った。





火葬炉に入ってから


1時間後


収骨の部屋に呼ばれた




火葬前に


骨が残るのは難しいと言われていたけど


長さ8mm、幅1mmくらいの小さな骨が十数本残っていた



骨が小さすぎて箸でつまむことが難しかった



灰は多分赤ちゃんのものではないと言われたけど


スプーン1杯くらいの灰をホウキとちりとりで集めて持ち帰った