本屋大賞3位とあったので何気なく手に取りました。
犬がいた季節
もちろん内容は全く知りませんでした。
が、これって地元の話じゃん。
四日市高校をモデルにした、且つ実体験を参考にした話だそうです。
話の中では八稜高校となってます。表紙の校舎はモロ四日市高校らしい。
さて、本作品は基本犬の視点で書かれてます。
(といっても話の始めと終わりで少し出てくるくらいですが)。
高校の中を犬が走り回っている設定ですが、(作者も語ってますが)実話らしいです。昭和50年あたりに在校した卒業生に聞いたところ、たしかに校舎内をウロウロしていたとの証言も得ました。四日市高校の校章が八稜星なのでそれをモジって八稜高校としたのではないかとも。
読んでみると、方言は出てくるわ、地名はそのままだわ、まあローカル色満載。
地元の人間としてはよくわかるのですが、当たり前ですが知らない人は全く分からない。
近鉄内部(うつべ)線だとか、水沢(すいざわ)の茶畑だとか書かれてもイメージわかないでしょうね。御在所岳など先日私が登った山じゃあないですか。都会が舞台だと多くの人が経験しているのでわかるでしょうけど三重県じゃあね~(笑) むしろ都会、特に東京の人は舞台になっていても気にもしないでしょうね。TV撮影もあちこちでしてますし。
そういうことが滅多に無い我々としては嬉しいですが。
まあ、楽しく読めました。
ラストはある程度予測はできましたが、若干意外ではありましたね。
地元舞台となると、映画にもなりました神去なあなあ日常(映画題WOOD JOB)がありました。
こちらは更に田舎の旧名一志郡美杉村、現津市美杉村。
作品中では相当に誇張されてますが、現実も中々の田舎です。
ロケ地めぐりもできそれなりに楽しいですが、リアル感が少なく共感性はやや低いです。
犬がいた季節も映画化されるかな。
そうなると四日市高校が観光名所になったりして。