『卵の緒』 | おいしいものと手しごとと(旧マイペース家族)

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おいしいものが好き。編み物(特にかぎ針)、刺し子、クロスステッチ、たま〜にハワイアンキルトもします。 そしてフラ、がんばっています。家族の話からわたしの話まで、日々の小さな楽しみをひろい集めて。

さっそく今年1冊目の本を読みました。

短編でさくさく読めます。


卵の緒 (新潮文庫 せ 12-2)/瀬尾 まいこ
¥420
Amazon.co.jp

わたしは母に小さい頃から

「○○橋の下で拾った。」

と言われていましたが、一度も信じたことはありません。

でもににに

「ママねぇ、拾われっ子なんだ~。」

と言うと、

「違う!ママはばばの本当の子だよ!!」

とむきになって怒ります。

どうやら自分のことではないのに、悲しい気持ちになってしまうようです。


この本は


「僕は捨て子だ。」


という、とてもストレートな書き出しで始まります。

母さんに「へその緒を見せて」と言うと、卵の殻を出してきて、「母さんは卵で産んだ」と言われます。

ほんとに捨て子なのかな?からかってるだけかな?と思いながら読み進み、忘れた頃に種明かし、という感じで不意打ちを食らったようにちょっと驚きました。


わたしが読み終わった文庫本をテーブルの上に置いていたら、ににが来て、

「これどんなお話?」

と聞くので、

「捨て子のお話!」

と言うと、ににはちょっと困った顔になりました。

「ほんとだよ。後ろにも書いてあるでしょ?読んでもいいよ。」

読まないだろうなぁと思ってそう言ったのですが、次の日くらいに、

「母ちゃん、『卵の緒』読んだよ!」

ほんとに読んだそうです。

それから何度か

「母ちゃん、へその緒見せて!」

と言われていますが、まだ見せていません。

すると

「卵の殻?」

と聞かれました。

さすがにそこまでは用意しないよ。

あまりとぼけていると、ににがほんとに不安に思いそうなので、そろそろへその緒を見せようかと思います。