私がちっさな英会話教室のバイトをしていた時、時間帯が午後ということもあり、生徒さんはオバサンが多かった。
オバサン達は実によくもめて苦情を私に言って来た。表向きは「皆さん 和気あいあいと楽しく学んでいる」事になっているのだが、いやいや実は誰々が喋り過ぎだの先生が気に入らないだのと激しい奥様方なのだ。
私はパートと言うよりアルバイト感覚だったので、チクリやすかったのだろう。
まぁ、奥様vs奥様のケースは愚痴りたいのだろうと理解出来ないこともなかった。
不思議だったのは、教師に対する不満を私に言うことで解決しようとする行為だ。
解せなかった。
セクハラやパワハラ問題なら解る。
だが、持ち込まれる苦情のほとんどが、「あの先生は早口過ぎて解らない」
「あの先生は時々何を言っているのか難しくて解らない」
と言った類いの話しなのだ。
私にどうしてそんな事を言うのか理解出来なかった。
解らなかったら、「解らないからもう一度言ってくれ」「言葉の意味が解らないから説明してくれ」と、その場でやり取りするものだと思うからだ。
それが会話するというものだと思う。
お互いの解らないところを話し合い信頼を深めてゆく。
それこそ会話の醍醐味だ。
オバサン達は英会話教室に何を求めていたのだろう。
「解らない時はこう言ってみたらどうですか?」と何種類か簡単な文章を紹介してみたが、「貴女から言って」と言う。
どうにも私には理解出来ない問題だった。
つまらないではないか?