【前回のあらすじ】
中学生が朝から夕方まで学校に行っているにも関わらず、塾に行かなければならないという現実にマスオさんばりの衝撃を受けた私
ところで、
私は小3から高3まで常に塾に通っていました。
つまり、
塾と共に生きてきた人間でした。
塾がない生活など、考えたこともその存在を疑ったこともなかったのです。
だから、塾って本当に必要なのか?という考えが浮かんだ時は
自分の人生を否定するような、なんとも言えない気持ちになりました。
私は塾に通ってきて、塾でしか出会えない友達や先生に出会えたし、
人生観が変わるほどの勉強の面白さも教えてもらいました。
私自身の塾講師という仕事も、
子どもの成長に関われる喜びや面白さ、
受験指導を通して子どもが獲得できるいくつかのスキルなど、
決して悪い存在だとは思いません。
けれども、何度考えても
学校に朝から夕方まで行っているのに、夜に塾に行かないといけない生活はおかしい
という風にしか思えなくなってしまいました。
また、定期テストや受験勉強にもいい面はありますが、
机の上だけで勉強するのも、違和感を感じていました。
もっと、子どもの精神に深くアプローチできる学び方があるはずなのに…と。
現在、机の上で授業を受けるだけではなく、
野外で活動したり、従来の学び方とは違うアプローチをする学校や塾もたくさんでてきました。
非常に良いことだと思います。
しかし、親が、
勉強=つらいもの、苦行、我慢するもの、机の上で問題を解くもの
という認識でいると、やはり子どもも同じような認識になってしまい、
勉強=嫌なもの、つらいもの
と感じてしまうのではないか。
一度勉強=嫌なものという考えになってしまった子どもを変えるのは、中々難しいと感じていました。
子どもにとって素晴らしい学び方はないか?と試行錯誤する日々が続きました。
そして、ある時、モンテッソーリ教育に出会ったのです。