※注意!!便液の写真がでてきます※
*母の記録*
2016年10月14日
(2回目の術後17日後)
口から食べることができているので、今日から輸液のエルネオパをやめてビーフリードへ。
そして便チャレンジが始まりました。
初回は造影剤50ccと薄めた便50ccを混ぜたものを粘液ろうにつけたチューブへ注射器で吸い取って流していきます。
潰瘍性大腸炎やクローン病などの患者さんが多いこの病院でも息子のような状態で便チャレンジをしたことはないそうで、はじめてのケース。
初めてのケースを息子のために考えてくれた先生たちに本当に感謝です。
便液
*僕の記憶*
さて、絶望のターンは終わった。
ここからは希望を語りたい。
だが、その前に希望に移る前に、
希望を語るには、それに至るための手段を、まずは語らないといけない。
便チャレンジ
わけのわからない言葉だとおもう。
僕も最初ふざけた名前だなぁと思った。
僕の小腸の端っこは現在ストーマになっていて、それとは別にへそのだいぶ下あたりに粘液ろうっていう穴が開いている。これは大腸につながっている。つまりおしりに繋がってるってことだ。
最初の手術で、狭窄は全部切除できていると思っていた。
今回ストーマを閉じたことでわかった小腸の狭くなっている個所がいつできたのかはわからないけど
ただ、分かった以上また切除しなきゃならない。
これが10日間で2回手術しなきゃいけなかった理由だ。
そして、この2回目の手術で、今まで以上に慎重にかつ確実に、どうやったら残っている大腸に流れるようになるかを考えたらしい。
ベンチャレは、ストーマから出てきた便液をカップに溜め、でも、それだけだと残渣物がめちゃくちゃいっぱい入っているから、その便液を布で濾し、生成したしゃびしゃびの液体をチューブで粘液ろうにつっこみ、流すという行為。これをすることで長らく使っていなかった大腸を動かそう、と言う狙いがあった。
この粘液ろうにチューブを突っ込まれるっていうのは、なんて言うんだろうなぁ、へその奥をぐりぐりされるみたいな感じなんだよね。
結構変な感じで、他人にやられたらなんかすごく気持ち悪いのね。
だから、まぁ自分でやるしかなかったなぁ。チューブを通して便液が流し込まれると、また便液は冷たいものなので、とりあえず何か冷たいものがお腹の中で広がるなぁみたいな感じがある。
でも、その大腸って言うものは、それまでずっと使ってこなかったのだから、
びっくりしたよね。そこに液体が入るんだって。
それで大腸の中に貯めておくと、なんというか、便意が襲ってきて、水、便をお尻から吐き出すっていうのをやる。
かりにも便を出したことが久しぶりすぎて、なんか変な感じだった。でも悪い気がしなかった。汚いとか思うかもしれないけど、僕にとってはその方が僕の望みに答えてくれているはじめての瞬間だったのかもしれない。
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ちなみに、この頃出ていた病院食がこんなやつで
実際に僕が食べていたのはこれ