*母の記録*
2016年9月5日
延期になっていた人工肛門を閉じる手術の前の記念旅行にと
軽井沢へ1泊だけ行ってきました。
道中元気でした。異変が起きたのは夕食時。
食べ始めた時から少しお腹が痛むと言い、好物のお肉を残しました。
部屋に戻り早めに鎮痛剤を飲んでベッドで横になっていました。
翌朝2時に起きて一気に吐くと少しすっきりしたと言い朝まで眠りましたが
起きてからもまだ腹痛がありさらにお腹が張っていて、詰まっている感じがするとパウチにも便がでてきません。
帰宅後すぐに床に就き明け方コップ2杯分嘔吐しました。
在宅の緊急電話へまた相談すると、腸閉塞を起こしているかもしれないのですぐに
三重大へ行った方が良いと言われ、明け方救急へ電話を入れてから向かいました。
夕食時用意してもらったお祝いのケーキ
『トムとの別れ、新たなるステージへファイト』と入れてもらいました。
※トムは息子が名付けた人工肛門のこと※
*僕の記憶*
周到に準備していても、その時は来てしまうものだ。
そして、何か状況が動く時、対処する時間が与えられない事はままある。
ずっと父が行きたいと言っていたリゾートに行くことになって、すごく楽しみだった。
車での長時間の移動は結構疲れるけれど、途中で山小屋みたいな店に寄ったりして、そこで長芋の天丼を食べたり、ごぼうの唐揚げを食べたりしてすごく楽しかった。
リゾートに着いてからも、心躍ることばかりだった。
長芋の天丼、ベリーヤム。
特に最高だったのは、ベランダとベッド。
ベランダからは、湖みたいなものが見えて、ちょうど空が暗くなってきて、光が灯りだす頃には、ほんとに幻想的な風景が広がっていた。
くつろぐ父
めちゃくちゃ驚いたのはベッドで、
これは比喩とかではなく、まじで雲に包まれているみたいな感覚だったんだよね。
僕は家のベッドの上にもマットを何枚かしかないと背中が痛くて寝れないくらい痩せていたんだけど、そのベッドの上に滑った瞬間にすぐに眠気に包まれてしまいそうな、マジもんのふわふわだった。
だから気づかないようにしていた。
腹に何か違和感があることに。
違和感が痛みに変わり始めたのは夕方ごろだっただろうか。
最初は我慢していたけど、なかなかそれが厳しくなって。でも、せっかくいい宿にとまっているんだから、楽しみたいって気持ちの方が、強かった。
親にはお腹が痛い事は伝えていて、
親も心配をしてくれて、僕は耐えることを選んだ。
その夜は鎮痛剤を飲んで何とか眠ったのだと思う。
痛みと闘いながら食べた夕食。食べれるカニの姿揚げが激カワ。
翌日、記念撮影の時、痛みのピークだったように思う。
その時の写真ほら、見て。
おなかを押さえていて、それにちょっと前かがみでしょう。
腹が痛かったんだよな
ちょうどこの撮影の後だった。
絶望的な腹痛が僕を襲った。