*母の記録*

 

2016年4月24日(入院9日目)

ポートが使えず末梢静脈(腕の静脈)から抗生剤を投与していましたが

点滴が落ちず、針の差し替えなど腕からでは限界のようでした。

今回の菌がポートが原因だと特定には至っていませんが

ポートをとるべきか残すべきか先生たちも話あわれたそうです。

本来はとるべきなのですが腸の吸収が十分ではなく輸液がまだ必要なため抜けないという結論に、今日からまたポートを使って高カロリー輸液の栄養が始まりました。

 

2016年4月25日(入院10日目)

💉採血

WBC 16,800 CRP 7.35

再度ポートを使ったことでまたCRPが上がってしまいました。

そのため抗生剤を長く使っていくとになりました。

 

2016年4月27日(入院12日目)

💉採血

WBC 11,600 CRP 2.84

熱が出ることもなくなりましたが、重症感染症のためまだ抗生剤は必要で入院生活は続きます。

最近は食べた後、吐くことがなくなってきました。

 

「焼きとんかつ」オゼキ テイクアウト 隠れた名古屋名物なのでぜひ。

 

 

2016年5月6日(入院21日目)

💉採血

WBC 12,800 CRP 0.10

数日前から抗生剤のシプロキサンを内服のクラビットへ変更

ゾシンは代わりの抗生剤がないので退院前日まで続けていました。

 

2016年5月10日(入院25日目)

やっと退院することができました。

今回の入院計画書には『敗血症ショック』と書いてありました。

4月16日寒いと言ってがくがくしていたのは、菌が全身を駆け巡っていたことだと

後で知り、あの日の朝、在宅の先生へ電話してすぐに救急へかかったほうがいいと言われなければ、高熱の割に元気だったので少し様子をみていたかもしれません。

病院が近いのも幸いしましたが、在宅療養の身においては在宅医療の24時間いつでも電話できるというシステムのおかげで息子は助かったのだと思います。

また血圧を測るということも重要だと再認識しました。

 

 

               *僕の記憶*

 

 

僕は病院から徒歩5分というとんでもねえ立地に住んでいる。

こんな病気になっても大丈夫な立地って他にある?てぐらい、疾病に対して効力を発揮する立地だと思う。

 

でも考えてみてほしい。

人は自分の症状が医者と同じ位の改造頭でわかっているわけではない。

今病院に行くべきかとか、いやあえて家から出ず自宅療養していたほうがいいんじゃないか、とか、あれこれ考えるはずだ。そして決断を下す。

この病院に行くかいかないかと言う決断を下す段階で、医者は介入してこない。

在宅で発症し、家族や自分の判断ミスによって通院をせず、命をみすみす失ってしまった人間が、この世界にどれだけいるんだろう。

 

在宅医療というのは、そのこぼれ落ちる命を救い取る、杓子なのかもしれない。

 

結局これまた事後に聞かされたことなんだが、今回敗血症はかなりやばいらしかった。

なんか全然死んでてもおかしくないものらしかった。と、血液検査の数値が語っている。僕は寒くて、ただガクガクしてるだけなんだけどね。

なんか膵炎の時と何か似てる。

だが、僕が敗血症の治療を迅速に受けられたのも、すべては在宅医療の先生の助言による。だからーー。

命を救ってくださりありがとうござしました。