※注意!! 腸の写真でてきます※

 

 

*母の記録*

 

2016年3月7日~

退院後の自宅療養が在宅医療の医師と訪問看護師に支えられまた始まりました。

ストーマのパウチ交換は基本3日に一度、シャワーはなるべく便が出にくい時間に入り患部を清潔にしてから取り付けていました。

すこしずつ食べられるものが増えてきましたが、とにかくよく吐きます。

 

2016年3月10日

訪問看護の日、血圧が86/63と低く、すぐに医師が来てくれ採血をしました。

看護ステーションと医師が連携しているので本当に助かります。

採血結果、尿素窒素が28.7と脱水のため点滴を追加、またこの期間だけ

飲んでいた血圧の薬のプロブレスを一旦中止。

 

       みたらし食べてます

 

 

2016年3月19日

咳と嘔吐がさらにひどくなり、六君子湯も相談し一旦中止

今日は土曜日で週明けの診察でいいのか不安になり結局、名古屋第一日赤病院の救急へかかることにしました。腹部胸部のレントゲンとCT検査、採血結果は尿素窒素23、やはりまだ脱水気味で点滴開始、心配した肺炎にはなっていませんでしたが、

医師の話では移植後気管支の形が変形してしまっているため今飲んでいるクラリシッド、シングレア、吸入のアドエアを長期的に使うこと、水分もこまめにとりあとは点滴で調整するしかないと。

気管支のことは退院時主治医からも言われていましたが、改めて聞くと息子の長く続く咳はよくなることはないのだと感じました。

 

2016年3月25日

退院後はじめての三重大受診

ストマ外来の後、消化管外科のO先生の診察です。

退院後の様子と漢方が飲めていないことを報告。

六君子湯も飲めなければよいのでガスモチンだけ処方しておくから、腸は食べて動かすしかなく、咳が治まって食べられて点滴がいらなくなるといいねと、おっしゃっいました。

 

*僕の記憶*

 

 

すでに何度も書いたかと思うが、僕の家には玄関まで続く石の長い階段がある。階段には手すりがなく、一段も結構な高さがある。だから、このときの僕は杖をついて、上半身で下半身を引きずるように上っていた。

これまで、自宅療養の時に何度も苦しめられてきた階段。だけど、腸の手術を受けてから登る一段は、それまでとは違って思えた。

家に帰ってきて本心から嬉しいと思ったのは、この時が初めてかもしれない。

 

 

記録の方で、パウチの交換の話が出たので、ここで一旦ストーマについて僕の考えを述べていきたいと思う。

まず、ストーマと言うのは、梅干である。

いや梅干しにしか見えないんですよ。ほんとに。めちゃめちゃ似てる。

その梅干しがお腹にくっついてるみたいな感じ。

梅干しの周りは当然、肌がつながってないといけないので、縫い目がある。黒くてギザギザしている。まだ術後間もないので、肌は痛々しくされていて、縫った針もそのままだ。

また梅干しの真ん中には穴が開いて、そこから便が垂れ流されるわけだ。

 

※ストーマ➡この腹部の皮膚から突き出た梅干しが造設された排泄口※

 

 

 

 

 

(オストメイトのイラストまであるなんてえらいぞ! いらすとや)

 

便が垂れ流されてしまうと、社会生活が送れないので、ストーマを開設した人は、ストマの上にパウチという袋を装着しなくてはならない。

普通の人って、お尻に肛門括約筋があるじゃないですか。あれが便をいわばせき止めているわけですが、ストーマにはそういう筋肉がない、ずっと出続けるわけですね。だからパウチでそれをためておいて、捨てるときに捨てる、みたいな。

 

基本はそんな感じだと思うので、また章が進むごとに追って解説していきたいと思います!

 

 

 

さて。皆さんは上のようなピクトグラムを見たことがあるだろうか。

これは「オストメイト=ストーマ装着者」のマークである。