*母の記録*

 

2016年2月18日

《術後9日目》

今日から手術前まで飲んでいた内服薬(血液内科の薬)を再開することに。

ただ吐き気がひどく、ここ最近の尿量が少ないことから点滴で補充するとともに、再度のレントゲン検査。(今日の排液1,900cc,尿量210cc)

毎日栄養士が来ては相談にのってくれます。病院食やお粥がどうしてもダメな子もいる。何を食べても少量なので好きなものを食べて、とにかく口から食べられるという自信を持たせることが大切とのこと。

病院食を一旦ストップしてコンビニで好きなものを買うことにしました。

久しぶりのコンビニすごく喜んでおにぎりを1つ買って2口食べ、

美味しくないと泣き出しました。

 

 

2016年2月19日

《術後10日目》

なかなか経口摂取が進まず今日からまた高カロリー輸液の点滴が再開されました。

試してみたいもの、梅干しやたこ焼きなどを買っては一口食べてみるのですが、結局全部吐いてしまいます。食べているときはなんともないのに、食べた後詰まっている感じがしてだんだん気持ち悪くなって吐いてしまうのだと。

相談すると、胃の検査をするか胃薬を追加するかチームで相談してみます

せっかく頑張って食べているのだから、腸まで届くようにして帰ってもらいたいとK先生は優しく息子に話してくれます。

 

2016年2月22日

《術後13日目》

胃の透視検査です。

造影剤を100cc飲んで撮影すると、普通ならすーっと流れていくのですが、胃袋で一旦溜まりすこしずつ流れていく、ということがわかりました。

胃に溜まっている時間が長いのでその間に気持ち悪くなって吐いてしまうのだろうと。胃から十二指腸へ流れやすくする胃薬を飲んで様子をみることになりました。

漢方の六君子湯とガスモチン追加

 

 

*僕の記憶*

 

 

この体は、何度も僕のことを裏切ってきた。だから今更裏切られたって、やっぱりかって言う気持ちになるだけだ。

 

やっと食べれるようになったって言うのに、体は全然食べ物を受け付けてくれない。

それはわかってる。あまり長い時間その臓器を使ってこなかったわけだから。

すぐに食べることができるようになるなんて絶対に思うべきじゃない。だけど。

夢に見ていたんだよ。これは夢に見ていた瞬間なんだよ。

もしこのまま前に進めなかったらどうする?

このまま結局食べられなかったら?

考えたくない。