これは僕にとって大事なことだし、

それにこの前出した小説にも繋がることだから、

ちゃんと記事にしたかった。

 

このブログは

過去と未来が交錯してる。

ログをたどって読んでくださった人にとっては、あまり関係のないことかもしれないけれど。

僕は現状で、今と昔のことを交互に書いてる事になる。

そして闘病記はちょうど

髪の毛を剃るところに差し掛かる頃だ。

 

ご存知の通り

白血病の治療につかう抗がん剤は、髪の毛を抜けさせる効果があるから

僕は、スキンヘッドを経験したのだ。

だから僕は、大学に入ったら髪を伸ばしてみようと思ったのだ。

入学したのが2018年で、以下は僕の外見の経過。

 

2019ねん

2020ねん

 

2021ねん

 

2022ねん

 

 

「髪は命の象徴で、時間の蓄積だ、って。それを断ち切るというのは、本来もっと重大な意味を持ったことなんです」

これは自著で

不死身の男の子「床無(とこなし)くん」のセリフとして言わせた言葉。

床無くんは東京浅草のヘアサロン〈カミユイ〉で働いていて、酢の物が好物だよ。

 

 

もちろんセリフはセリフなんだけど、

でも、

僕自身も本当にそうだと思ってる。

 

 

髪が伸びると

生きてるって思える。

スキンヘッドが悪いってことじゃないけれど、

あの時は命が止まっていた感覚があったから。

だから髪を切ることが

ずっと、ちょっとだけ怖かった。

 

 

でも、切ることにした。

 

 

なんでって訊かれるし、アイデンティティだったんじゃないの、とも言わるけれど

実際に確かにロン毛をアイデンティティにしていたところはあるし、作家っぽくて好きでもあったけど、

ただ、もういいかなと思った。

 

 

 

 

これは直前の写真。でこひろし。

髪との別れが寂しくて弱音を吐いている。

 

 

そして近所の「carnival」というヘアサロンに行って

これはカット途中。

すでに大部分の髪の毛が切り離され、首元がすーすーしている。

せっかくここまで伸ばしたので(31センチ以上あるので)ヘアドネーション用に束ねてもらうことにした。

 

 

切ったあとは、こんな感じになりました。

(下手な自撮りで申し訳ない)

なんというか

誰だこいつ感は否めない。

 

 

 

 

そしてこれが、

僕から分離された初音ミクの部分。

あとはこれを封筒に入れて、ヘアドネーションの同意書類を同封して指定の場所へ送るだけ。レターパックを使うといいらしい。

詳しくは⬇︎

 

 

いざ。

四年間伸ばし続けて、一緒にいてくれた髪の毛にお別れ。

この僕の命の残滓とも言える分離ツインテールが、誰かの一助になるのならそれはとてもありがたいことだ。

郵便局に出して、お見送りしたぜ!!!

 

 

***

 

 

そして

今回の記事でちょっとだけ紹介した、不死身の床無くんが登場する小説。

不死身の男と、人間の女が恋をする話。

たぶんこれは、誰も書いたことのない「不死者もの」の一つの答え。

 

 

 

ー死なないあなたに、死ぬ私は恋をしたー

 

 

もしよければご一読を。