*母の記録*

 

2014年8月31日

<day+81>

午後主治医が来て、フラジールとシプロキサンを同時に使ってみたいと。

 

2014年9月1日

<day82>

病室で胸部レントゲン撮影。

横ばい状態から良くはなりません。

下痢の量は以前の一日5ℓから約3ℓまで減ったものの腸の炎症は治まってはくれません。

ステロイドも長いので骨粗鬆症の薬のベネット錠を服用することになりました。

 

18時から家族で海外ドラマの『フリンジ』を見ました。

このころは食事こそ食べられませんでしたが、この先の絶望はまだなく、

姉が仕事が休みの日には面会時間終了までいて3人で過ごし、入れ替わりに主人が来て

海外ドラマを1話見て過ごし、主人は自宅へ帰るといういう日々でした。

 

2014年9月4日

<day+85>

また熱が出ました。感染症を起こしているのか?

採血と便の検査、そして抗生剤の投与

この繰り返しです。

夜中の便に粘膜のようなものが混ざっていました。

腹痛も治まらずモルヒネをフラッシュし凌ぐのです。

息子がトイレで泣きました。

下痢も腹痛も吐き気も咳も変わらず、良くなる兆しがなく辛い時間でした。

 

 

*僕の記憶*

 

 

フリンジという海外ドラマは

本当に面白かった。

FBI捜査官のオリヴィア、科学者崩れのピーター、そしてその父ウォルター博士が、

超科学犯罪に立ち向かっていく話。

バイオテクノロジーとかメカトロニクスとかSFのあらゆるネタが詰まってて

そしてベースのところには儚くも愛しい親子の物語が潜んでいる。

 

この物語の核心は、この世界のウォルターがピーターを失い、並行世界のピーターを誘拐するという悲しい過去がバックグラウンドとして存在する。

今だからこそ言えるけど父は、見ていてつらかったそうだ。だってこれは死んだ息子を並行世界から拉致してくる話なんだから。

 

あと足。

足は依然としてこんな感じ。

上の画像はソックスを履いていて、脱いだ感じ。ソックスに締め付けられていた部分が露骨に凹んでる。なんだこれ。

 

この画像は足元。足の甲が腫れ上がっていて、特に親指の付け根あたりから水がめっちゃ染み出してくる。